“2つ目”にどこまで知見が活かせるか
「HOTARU PERSONALIZED」に関しては、「MEDULLA」の体験を気に入ってくださったお客様から「スキンケアブランドも欲しい」という声をいただいていたこと、私たち自身も「MEDULLA」で得た知見を他のプロダクトにどこまで活かせるのか試したいと考えていたことから、新たに立ち上げました。価値として重視しているのは、パーソナライズされた製品とわくわくする体験です。単純に肌を分析し、処方するためのデータを収集するのではなく、楽しんで回答してもらえるよう、文章やWebサイトの世界観を大切にしています。

マーケティングは「MEDULLA」の立ち上げ時と同じように、20代後半〜30代前半の方々、SNSでの接点を中心にアプローチしています。当面の目標は、お客様とのコミュニケーションを行いながら、どんな訴求軸が受け入れてもらいやすくLTVも高いのかを明確にしていくことです。同時に、パーソナライズデータを使った分析が一気通貫でできるような体制も整備していきます。
ちなみにSpartyでは、「ブランドを伝えるためのコミュニケーション」と「広告における訴求」は比較的切り分けて考えています。ブランドについては1回の接触で訴えるというより、長い期間、5年、10年かけてお客様に思い描いてもらえるようになるものと捉えています。一方、広告としてしっかり機能するのは、あまりにブランドイメージとかけ離れていてはいけませんが、もう少しとがっていたり、具体的だったりするメッセージです。
パーソナライズの概念を浸透させたい
Spartyは現在、社員30人まで成長しました。2021年はパーソナライズを軸として、新たにビューティー、ヘルス領域でブランドを立ち上げていく予定です。パーソナライズするためのロジックを組み立て、世界観を持ったUXを設計し、プロダクトそのものも用意するため、立ち上げまでの準備が大変なことも、パーソナライズブランドの特徴の一つかもしれません。
また、世の中全体を見たときに、まだプロダクトをカスタマイズできる、パーソナライズできるという考え方自体が十分に浸透しているとは言えないと感じます。引き続き、「MEDULLA」を筆頭にお客様のすそ野を広げ、市場そのものを切り拓いていく会社になれればと思います。より本質的には、お客様に、シャンプーの会社、化粧品の会社、ではなく「私に合うものをくれる会社」と認知していただくことを目指しています。