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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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白メガネ野崎が突撃!次世代のトップランナーに聞く新時代のキャリア形成

支援会社→事業会社→支援会社のステップで執行役員へ!デジタルアイデンティティ木下さんのキャリア形成

マーケティング領域へ足を踏み入れるきっかけとは?

木下:一番のきっかけになったのは元リクルート・藤原和博さんの本を読んだことです。本の中で100人に1人の分野を3つ作って、その掛け算で100万人に1人の存在になることの重要性を説いているのですが、それを読んだときに「確かに営業力だけで自分の強みをつくることは難しい」と感じたんです。

 同時にもっとキャリアの幅を広げるためにマーケティングに関するスキルを身に付けたいと思い、ご縁があった大手デジタルエージェンシーに入社しました。

野崎:ちょうど同時期に私も前職のデジタルエージェンシーに入社したタイミングなので、この時代のカオスさは体験しています(笑)。なお、最初はSEMコンサルタント配属と聞いています。普通に考えれば経験のある営業にアサインされると思うのですが、ご本人の希望ですか?

木下:いいえ違います。当時はリスティング広告運用部隊の人員が足りていなかったんだと思います。市場が急激に伸びていたこともあり、フロントの営業よりもSEMコンサルタントの需要のほうが大きかったです。

野崎:ご自身の意図はなかったのですね。しかしながら、実際に手を動かして管理画面を触ったり施策を考えたりした経験が、キャリアの幅を広げることに寄与していますね。リクルートの営業マンであった木下さんはすぐに対応できましたか?

木下:正直最初の1~2年は苦労しましたね(笑)。Excelもほとんど使ったことがなく、先輩コンサルタントも教える余裕がなかったので、周りから盗み、日々実践しながらスキルを習得していました。

野崎:どのように乗り越えたのでしょうか?

木下:超大手クライアントを担当したことをきっかけに大きく成長できたと思います。これまでとは比べ物にならないキーワード数を扱わなければいけない上に、メインで担当していたのは私1人でした。非常に負荷はかかりましたが、そこでの経験が他のクライアントを担当するときにも活きましたね。

巻き込み役に回ったことで才能が開花

野崎:その後、新規プロジェクト立ち上げの責任者を担当されたんですよね。

木下:当時ある広告媒体で売上日本一を目指そうという話になり、私ともう1人の2名が責任者としてプロジェクトを立ち上げました。実際にそのプロジェクト目標を達成できたので、これもよい経験になりました。

野崎:社内で職域をしっかりと広げられてますね。一定規模以上あり流れの早い組織はこのようにキャリアを横に派生させやすいメリットがあります。そのプロジェクトの勝因はなんだったのですか?

木下:2つあって、1つは媒体との連携強化ですね。どの代理店よりも早く最新情報をもらえるよう、媒体担当者と密にコミュニケーションをとるようにしていました。そしてもう1つは、社内の人をどんどん巻き込むということですね。媒体との連携強化を通じ得られた情報を現場が活用したくなる形で届けて、思わずその媒体の広告を売りたくなるようなお祭り感を醸成していました。

野崎:ここで旗振り役として動くことの楽しさを覚えたわけですね。そのあと他のプロジェクト立ち上げでも成果も残した上で、3社目への転職を決意されています。

 多くの方は仕事がうまくいっていると、会社内でキャリア形成を図ることが多いのですが、なぜ社外への転身を決めたのでしょうか。

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エージェンシーを出る決断をした理由

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/05/26 08:00 https://markezine.jp/article/detail/35435

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