電通と電通デジタルは3月2日、Twitter広告でリアルタイムにツイートしたユーザーのみへのターゲティングを実現した広告配信ソリューション「リアルタイムキーワードターゲティング」の提供を開始した。
Twitter広告において、従来の「キーワードターゲティング」は指定したキーワードに関連するツイートを最大7日前まで遡ってターゲティングする。そのため、即時性を求める訴求に対しては、興味関心(モーメント)の一番高いタイミングで広告配信できない点が課題だった。
今回提供されるリアルタイムキーワードターゲティングは、10秒以内にツイートしたユーザーをキャッチして、最短数十分以内での広告配信が可能になる。その後、広告主が設定した期間が配信対象となる。
また、個人を特定しない形で広告配信を行うCookieレス化の流れに対応した、Cookieに依存しない形での広告配信ソリューションとなる。
従来のSNSマーケティングは、ターゲットとなる顧客層に広くアプローチするキャンペーン型の広告配信が主流だったが、これにより、顧客の需要とタイミングに応じて広告を届けるAlways On型のSNSマーケティングが期待できる。
トライアルとして、Wi-Fiのアクセスポイントを探すツイートを行ったユーザーに対し、Wi-Fiが設置されている近隣店舗への送客を促す大手飲食店の広告を配信。結果、Twitter上の顧客体験が向上し、「キーワードターゲティング」と比較してCTRが約2倍に改善した。
なお、同ソリューションは電通グループの独占機能※で、電通と電通デジタルが独自開発したツイートデータをリアルタイムに解析するTwitter広告配信システム「kizuna communication」を活用している。
※現時点では国内代理店において電通のみが契約しているAPIを活用。
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