ユーザーが片づけたい用事は何か?「ジョブ理論」に気づく

ジョブ理論
ジョブ理論とは、「イノベーションのジレンマ」で有名なハーバード・ビジネススクールのクリステンセン教授が提唱した概念で、モノの購入の理由を「ニーズ」ではなく、片づけなくてはならないジョブ(Jobs To Be Done)の視点から捉えたものである。ジョブを片づけるために、商品を「雇う」(Hire)と捉え、どのようなジョブのために、どのような商品が雇われるかと考えていく。
顧客や商品の属性ではなく、どのような状況において片づけるべきジョブに対して何が雇われたのか、という視点にシフトすることで、商品カテゴリーにとらわれない発想ができるようになり、消費行動を新たな切り口で考えるものである。ジョブは機能的なものだけではなく、社会的、感情的な側面を含めて考えられている。
出典:『ジョブ理論―イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム』(ハーパーコリンズ・ジャパン)