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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

定期誌『MarkeZine』特集

私たちのキャリア論(BtoB編)

日常の中にあるマーケティングにもアンテナを張る

メンバーの動き方を理解することからスタート

 私はフィールドセールスを数年経験した後、マーケティング部へ異動したため、マーケティング部がどのような役割を担っているかについては理解している状態でした。ただ、業務内容はまったく異なりますので、まずはチームのメンバーがどのように動いているか、どのような考えで日々業務を進めているかについて理解することを一番に意識していました。リードリストがどのように集められ、ナーチャリングされ、インサイドセールスに渡されていくのか、そのフロー形成において、外部から見ていた時には想像できないほど、多くのメンバーが関わっており、試行錯誤を重ねて作り上げられたものだということに気付きました。なぜ今の形になったのかも含め、理解できるまでいろいろなメンバーにしつこく質問した記憶があります。

 また、マーケティングの仕事に携わったことで、世の中はありとあらゆるマーケティング活動であふれていることに気づきました。たとえば、ファミレスのテーブルに置いてある、三角POP。広告枠であり、客層を考慮した内容になっていると感じます。以前は考えたこともありませんでしたが、この広告のCVは何だろう? このお店はなぜこの商品を置いているのか? どういう狙いでキャンペーンを実施しているのか? と仮説を立ててみるようにしています。

心からお勧めできるかどうかを軸に

 キャリア形成の軸として最も重視しているのは、自分が扱うプロダクト、サービスに感動して自信を持ってお客様や世の中へお勧めしたいかどうか、ということです。心からお勧めできないと営業・マーケティング活動に嘘が生まれ、説得力に欠けてしまいますし、何より楽しくありません。月並ではありますが、仕事で得られる最大の喜びは、お客様の笑顔です。自分が提案した内容で、お客様が社内で評価された、MVP賞を取った、プロダクト自体やメンバーを好きになってくれた……このような報告をいただくことは無上の喜びです。涙が出てしまいます(笑)。これからも、仕事を通じてこうした喜びを得ていきたいです。

ヤプリ マーケティング本部 PR&オフラインマーケティング部 和田理美氏

ヤプリ マーケティング本部 PR&オフラインマーケティング部 和田理美氏

大学卒業後、電子部品メーカー2社にて既存営業を経験。2016年に創業期のヤプリへ5人目のセールス担当として参画。プロントコーポレーション、青山学院大学など、業種・業界を問わない50社以上の公式アプリ立ち上げに従事。拡大するセールス組織でセールスリーダーを経て、累計100以上の公式アプリの立ち上げに携わる。2019年10月より、現職。

目の前の仕事に真摯に取り組みながら、やりたいことを見つける

新人時代から意識したい3要素

 1つ目はインプットです。自社のサービスのドキュメントや事例のキャッチアップや、国や調査会社のマーケットデータなどに数多く触れるように心がけています。自社の情報は探せば結構社内にあるのですが、なかなか時間がなくて見ない人も多いと思います。しかしどのような事例やデータがあるのか、流し読みでも把握しておくと、アウトプットに大きな差が出てきます。2つ目はアウトプットです。たとえば役員の講演資料を作るときなど、メッセージをどのような順番で、どのような見せ方で伝えればよいかをよく考えています。これは以前営業をしていた経験が非常に役に立っていると思います。また、資料のデザインもLINEの世界観を伝える重要な要素なので、IllustratorやPhotoshopなども使い、こだわって作っています。3つ目はIT。効率化や可視化、効果の最大化にITは不可欠です。MarketoやSalesforce、AWSなどで何ができるのかを理解し、使いこなすことができれば、自分の能力の何倍もの成果を上げることができるので、積極的に活用しています。

マーケティングの仕事に大切なこと

 私はこれまであまりキャリア形成について、明確なビジョンを持っていませんでした。自分の歴史を紐解くと、中学生のときに初めてインターネットに出会い、これは世界を変えるのではと思い、IT業界を志望しました。そしてIT業界で広告営業をする中で、より多くの顧客に自社サービスを使ってもらいたいと思うようになり、マーケティングにジョブチェンジをして現在に至っています。今、私はLINEという会社で働いていますが、思い返すと新卒のとき、この会社はまだ存在しておらず、今のキャリアは描きようがありませんでした。ですが今の仕事にはとてもやりがいを感じています。キャリアについて、まだもやもやとしていても、目の前の仕事に真摯に取り組むことで、やりたいことが見つかり、スキルも身についてくると思います。一方で、働く企業選びは非常に重要です。自分が信じるサービスでないと、人に勧めるマーケティングの仕事はできないので、私の場合は企業のミッションステートメントに共感できるかどうかを企業選びの軸にしています。

LINE B2B マーケティング室 イベントマーケティング  チームマネージャー 山下拓也氏

LINE B2B マーケティング室 イベントマーケティング
チームマネージャー 山下拓也氏

アイティメディアにて外資系のIT企業を中心に広告営業や商品開発、プリセールスを担当。その後、調査会社ガートナージャパンにてIT企業のマーケティング部門を対象とした法人営業に従事。2018年7月にLINEに入社し、広告事業のマーケティング活動におけるイベントの立案、実施を担当。2021年1月より現職。

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MarkeZine(マーケジン)
2021/03/26 06:30 https://markezine.jp/article/detail/35777

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