SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究(AD)

バロックジャパンリミテッドがブレインパッドと推進するマーケティングDXの軌跡とこれから

 本記事では、現在5ヵ年計画にてマーケティングDXの推進に取り組むと明らかにしているバロックジャパンリミテッド、そしてそれを伴走パートナーとして支援するブレインパッドの2社に、マーケティングDXをこれまでどのように推進してきたのかインタビューを実施し、そこからデータ活用へのヒントを探っていく。

バロックジャパンリミテッドの成長を支えるニューリテール

――「MOUSSY」「AZUL BY MOUSSY」などのアパレルブランドを展開されているバロックジャパンリミテッドでは、2019年4月に新たな5カ年の中長期計画を策定され、2020年よりマーケティングDXの実現に取り組まれていると聞いています。その背景について教えてください。

株式会社バロックジャパンリミテッド EC事業部 柴田 幸男氏

柴田:当社が掲げる「GLOBAL NEW RETAIL 1stステージ2024」では、「ニューリテール時代にふさわしいバロックの変革・挑戦を実現していく」ことを目標に、データの蓄積や分析・活用、ブランド強化、グローバル展開を推進しています。

 その中で、重要なキーワードとなっているのが、“ニューリテール”です。その背景には、事業を取り巻く様々な環境の変化が関わっています。

 たとえば、EC化がアパレル業界でも急速に進んでいることに加え、新型コロナウイルスの影響もあり、ECはこれまでの店舗の補完的な役割から、消費者が自分のニーズにあわせて使い分けるものに変わっています。

 そうした変化を受け、オンラインとオフラインを融合させたニューリテールの形で事業構造を再構築しなければという課題を抱えていました。そしてこの課題を解決していくためにも、マーケティングDXが急務だと考えています。

 また、従来の「店舗増加=売上規模拡大」というセオリーも通用しなくなっていたので、SPA企業としてこの先も利益確保していくためにも、サプライチェーン全体の改革が求められる状況に対応していく考えも込められています。

 そこでいうと特に在庫コントロールの問題は大きかったので、計画の初年度すぐにRFIDを導入し、そこから得られる在庫データの把握と活用を始めていて、物流および店舗運営の効率化を推進していきました。

ブランド横断での購買行動を促すことが課題に

――マーケティングDXを推進する上で、当初何を課題と感じていましたか。

柴田:中長期計画で定まった大きな方針の中で、自社ECサイト「SHEL'TTER WEB STORE(シェルターウェブストア)」の強化が決まったのですが、運用に際して色々なツールを導入してそれぞれで活用していたために、データやノウハウがばらばらに蓄積されていること、コストがかさんでいることが課題となっていました。

 そこでツールの一本化と運用体制作り、費用最適化の観点からパートナーを選定し、結果的に現在の当社のフェーズに合ったブレインパッド様にお願いすることに決め、「Rtoaster(アールトースター)」を導入したというのがプロジェクトの経緯です。

――支援するパートナーの視点から、見えていた課題はありましたか。

松本:ユーザー軸でデータを見ていくという明確な方向性を定められていましたが、各ブランドの個性が強いために、ブランドごとにユーザー属性が偏っていることが課題となっていました。「SHEL'TTER WEB STORE」でのLTVを高めていく上では、各ブランドを横断した購買行動を促す必要があるため、そこがバロックジャパンリミテッド様にとって大きな挑戦になると感じていました。

 運用体制面では、データを見るための基盤整備をはじめ、運用に向けた人的リソースの確保が課題だと思いました。

株式会社ブレインパッド ビジネス統括本部 マーケティングソリューション営業部長 松本洋介氏

次のページ
マーケティングDXに欠かせない「共通言語」とは

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

畑中 杏樹(ハタナカ アズキ)

フリーランスライター。広告・マーケティング系出版社の雑誌編集を経てフリーランスに。デジタルマーケティング、広告宣伝、SP分野を中心にWebや雑誌で執筆中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2021/04/27 10:30 https://markezine.jp/article/detail/36069

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング