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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

定期誌『MarkeZine』特集

こんな商品・広告があったらいいのに!Z世代の本音をキャッチ

アイデア:こんなブランド・広告が好き!

――皆さんはゼミの活動として、企業の商品開発やマーケティングに関わっていらっしゃると聞きました。一人のお客さんとして、好きなブランドや広告はありますか。逆にがっかりしてしまった経験があれば、そちらも聞かせてください。

 園田:僕は無印良品ブランドの掲げるシンプルな部屋作りが好きで、よく利用しています。また無印良品であることに限らず、似た雰囲気を持つシンプルな商品も購入し、部屋に置いています。

 広告ではメールによるリコメンド機能が苦手ですね。押しつけがましいセールスのようで、「欲しい情報は自分で調べられるのに」と思ってしまいます。逆に、ついつい見てしまう広告はInstagramなどで流れている、漫画などを用いた物語性がある広告です。購入に至ることはほぼありませんが、見入ってしまいますね。

山口:僕はスタジオジブリのグッズが置いてある、どんぐり共和国が好きです。お店ごとに置いている商品が違うので、行った先で見かけたら必ず立ち寄り、限定グッズがないかをチェックしています。広告では動画の再生前に流れる広告がすごく嫌いですね。見たいと思ったものをタップしているのに、広告のいらない情報が交ざってきた瞬間、がっかりしてしまいます。今では広告が流れないプレミアムプランに登録し、とても満足しています。好きだった広告は、Instagramで見た「花束みたいな恋をした」の広告ですね。広告だとわかっていても、アカウントまでたどって見に行きました。

藤居:私はw closetという、アパレルのお店が好きです。店内がいつもとてもいい香りなので、服を買うつもりがなくてもついつい寄ってしまうんです。広告だと、物語系の広告は結末を見守りたくなってしまい、最後まで見てしまいます。

木村:Francfrancなどの家具屋さんによく行きます。友人へのプレゼントとして、かつてはリップクリームなどの化粧品を選んでいたのですが、今はコロナ禍の状況を考えて、部屋でくつろぐためのグッズを渡しています。そうしたものをチェックしに立ち寄ることが多いですね。

 広告については、Instagramのストーリーズで出てくる広告はあまり好きになれません。一方、Instagramのハイライトに載っている「最近流行ってる○○」というまとめテイストの広告は、思わず見てしまい購入に至った経験があります。強制的に見せられるのではなく、自分で見に行くと決めて閲覧したものは、ネガティブな印象を持ちにくい気がします。好きな広告は、サントリーの広告ですね。商品を最後にさりげなくアピールしてくるところが良いなと思います。

――最後に、皆さんがこれから企業のマーケターと一緒に作ってみたい商品やサービス、「こんなマーケティングをしたらいいのに」というアイデアについて、お話しいただけますか。

園田:僕は、地方の若者が行かない、いわゆる地味なスポットの魅力を発信してみたいと考えています。出身が宮崎なのですが、やはり同世代の友人たちから、写真映えするところにしか興味ない、という空気がひしひしと伝わってくるんです。だから20代の大人となったからこそ楽しめる場所が、宮崎だけでなく地方にはたくさんあると若者に伝えられるような企画をやってみたいです。

藤居:私はサプライズをやりやすい通販ができたらいいな、と思います。先日、友人の誕生日をAmazonでプレゼントを選び発送する、という形でお祝いしたんです。でもそのときできたオプションがラッピング程度しかなく、もっと喜ばせたかったなと感じていました。現在のような人と会えない状況だからこそ、楽しい経験が届けられる通販サイトやオプションがあればいいなと感じました。

山口:有名人の生活そのものをトレースしたマーケティングをやってみたいです。インフルエンサーが紹介したモノが売れる、という流行があるので、それをさらに進化させるイメージです。有名人の方の部屋を丸ごとコピーして販売し、生活リズムまで一緒にできる仕掛けがあればおもしろそうです。

木村:一人だけに向けた広告や、それを届ける仕組みが作れないか、想像してみることがあります。たとえば、最近使い始めたtaknal(タクナル)というアプリでは、本を登録しておくと登録した人同士がすれ違ったとき、おすすめの本が相手のアプリに届けられるんです。私はこの仕組みがとても好きです。無理やり見せられる広告ではなく、taknalのように自分だからこそ届いた、自分だからこそ見つけられた、と感じてもらえるような仕組みがあれば、みんなが気持ちよく広告を楽しめるような気がしています。

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この記事の著者

タカハシ コウキ(タカハシ コウキ)

1997年生まれ。2020年に駒沢大学経済学部を卒業。在学中よりインターンなどで記事制作を経験。卒業後、フリーライターとして、インタビューやレポート記事を執筆している。またカメラマンとしても活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

蓼沼 阿由子(編集部)(タデヌマ アユコ)

東北大学卒業後、テレビ局の報道部にてニュース番組の取材・制作に従事。その後MarkeZine編集部にてWeb・定期誌の記事制作、イベント・講座の企画等を担当。Voicy「耳から学ぶマーケティング」プロジェクト担当。修士(学術)。東京大学大学院学際情報学府修士課程在学中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/04/26 09:30 https://markezine.jp/article/detail/36114

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