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図書館から公民館へ、ネットの新しい役割とは?


ネットという武器を得た視聴者の反乱

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一方でコンテンツただ乗り論という意見もあります。ネットは何も作ってないじゃないじゃないかと。
湯川
今は違法コピーが多いからでしょうね。違法コピーが多いのは、視聴者の「見たい場面だけを見たいときに見る」というニーズにテレビが応えていないからでしょう。ビデオ・オン・デマンドのニーズは、10年以上前から指摘されてきました。でも、放送局はそのニーズに真剣に応えてこなかった。今起こっているのは、ネットという武器を得た視聴者の反乱という見方もできると思います。

こうした違法な行為は、放送局側が合法なビデオ・オン・デマンドを提供した時点で、次第に少なくなっていくと思います。

それとは別に、ユーザーが作り出す動画の質は今後ますます向上していくでしょう。動画投稿サイトの主要コンテンツが自主制作動画になる日は、そう遠くないでしょう。
―――
でも、既存メディアにはネット企業よりも取材力/編集力といった制作力がありますよね?
湯川
それはそうですね。そこが最大の強みだと思います。既存メディアはそこで戦っていくしかないですよね。プラットホーム事業では、ネット企業に勝てそうもないですから。
―――
ご自身が配信するポッドキャスト『IT潮流』ではいろいろな方をインタビューされてますね。特に印象に残った方や、共通項はありますか?
湯川
みんな夢を持って前向きにやっているという感じです。いいエネルギーをもらえてます。

独自の発想をする人は面白いですね。はてなの近藤さんとか、チームラボの猪子さんとか。

あと、立ち上がったばっかりの会社の人は面白いですね。会社が大きくなっちゃうと、広報の人が隣に座ってて「それはちょっと」とか発言に制約がかかってしまうし。立ち上がったばかりの会社の人は自由に発想して、しゃべってますよね。

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ソーシャルメディアで表現欲が爆発する

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この記事の著者

小越 崇広(オゴシタカヒロ)

サイバーエージェント入社後自社メディアの営業・プランナーを兼務し、 新興メディア上でのコミュニケーション立案に携わる。2006年11月同社のネット トレンド研究室立ち上げに参画。翌1月から同社の100%出資子会社のCAテクノロ ジー に出向。同社のマーケティング局の立ち上げに奔走している。個人ブログ は今日のニッパウ。Tw...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2008/06/16 15:42 https://markezine.jp/article/detail/3657

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