ソーシャルメディアで表現欲が爆発する

アメリカに専門情報のブログが多いのは、アメリカは基本的に転職がデファクトの社会だから。そんな中で、ブログは非常に有効な履歴書になります。ブログを読めば、その人となり、関心領域、知識量、能力までも分かるからです。ですからアメリカ人の一部は、セルフプロモーションのツールとしてブログを使う。だからブログに専門情報が多くなるわけです。
でも、日本にはどちらかといえば同じ会社で勤め上げたいという人がまだまだ多いですよね? そうであるならば、会社の目を気にしながらブログに専門情報を書こうという気にはならないというのは当たり前の話です。だから、当たり障りのない日記的なエントリーが多くなるんです。
でも、IT業界は比較的転職率が高い。ですからIT業界在籍者のブログには、比較的実務的な専門情報が多いんです。
つまり日米のブログの内容の違いというのは、日本人が特殊だからということではなく、社会環境などが原因だということです。
同じように「日本人は受け身な国民性で自ら情報発信をしない」という説も違うと思います。日本人にもアメリカ人と同じように自己表現欲求はある。時間差はあるかもしれないけれど、日本でも必ず自己表現欲求やクリエイティビティが爆発するときが来ると思います。
その爆発の場所が、ソーシャルメディアになるのだと思います。
