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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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BtoBマーケティングの開拓者たち

どんな人材をどのように育てるか?

事業会社と専門会社の育成方針の違い

 そもそも事業会社のマーケティング部門と、マーケティング専門会社では、存在意義も目的に到達するために必要な知識も違います。

 専門会社の目的は、クライアント企業のビジネスを支援することです。そのため、マーケティング業務に関する役割をトータルで行います。マーケティングに必要な知識の深い理解とともに、クライアント企業へ提案を行うための媒体知識や、市場調査、そして企画力やプレゼンテーション力、コミュニケーション力を持ち合わせます。また、一言でマーケティングと言っても関連知識が多岐に渡るため、市場調査専門の会社や、Web専門の広告代理店など、細分化した領域に特化した専門企業も多く存在し、それぞれ求められる知識やスキルは異なります。

 一方、事業会社のマーケティング部門の目的は、自社のビジネスを加速させることです。そのため、自社商品やサービスの理解、顧客分析、マーケットの知識など、自社のビジネスへの深い理解が最重要となります。もちろんマーケティング部門として、一定のマーケティングに関する知識は持ち合わせておくべきですが、専門的知識やノウハウをとことん身に付けようとするとキリがありません。事業会社のマーケティング担当者は「自社の事業を拡大するため、どのようにマーケティングを活用するか」ということを考える立場に立ち、専門的なノウハウはマーケティング専門会社に任せるのが良いと思います。専門会社に対し的確にディレクションを行い、コントロールしていくポジションを目指すべきです。

 繰り返しますが、事業会社のマーケターに求められる働きは、自社のビジネスへの理解を深め、そのノウハウが自社のマーケティングとして有効なのか、どのような影響を与えるのかなどを吟味することです。ありとあらゆる手段の中から、自社に最適と思われる手段を選び、自社のビジネスと有機的に結びつけるための設計を行えるようになりましょう。専門会社のマーケターが特化した領域のスペシャリストであれば、企業のマーケティング部門のマーケターには、ゼネラリスト的立ち回りが求められると言い換えられます。

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ディレクションには深い顧客理解が不可欠

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この記事の著者

赤沼 悠介(アカヌマ ユウスケ)

 マーケティングエージェンシーで戦略の立案や制作に従事後、MA の導入支援企業にてPardotやHubspotの導入支援、BtoBマーケティングの戦略立案、オウンドメディアの運営などに携わる。2020年、24-7へ入社。MA の導入支援や企業におけるマーケティング戦略の立案を行う。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/07/28 07:30 https://markezine.jp/article/detail/36793

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