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BtoBマーケティングの開拓者たち

どんな人材をどのように育てるか?

 注目のマーケターたちが自身の経験に基づき発見したBtoBマーケティングの核心を綴っていくリレー連載。今回は24-7の赤沼氏が、人材育成に活かせるアイデアを紹介する。

※本記事は、2021年7月25日刊行の定期誌『MarkeZine』67号に掲載したものです。

テレワーク本格化で求められる変化

株式会社24-7 赤沼悠介氏
マーケティングエージェンシーで戦略の立案や制作に従事後、MAの導入支援企業にてPardotやHubspotの導入支援、BtoBマーケティングの戦略立案、オウンドメディアの運営などに携わる。2020年、24-7へ入社。MAの導入支援や企業におけるマーケティング戦略の立案を行う。

 DXへの流れ、AIの台頭、そして2020年から突入したコロナ禍は、企業経営にも多大な影響を及ぼしました。企業は今なお、テレワークやジョブ型雇用の本格化など、急速な変化への対応を求められ続けています。それは人材育成においても例外ではありません。今回は、こうした変化の中で、マーケティング担当者をどのように育成していくべきか考えていきます。

 中でも大きな影響を及ぼしているのが、コロナ禍によるテレワークの本格化です。一緒に働く者同士が顔を合わせる機会が減った企業も多いのではないでしょうか。そんな中でも新入社員を迎え、育成していくことを中断するわけにはいきません。今までのように直接手ほどきがしにくい状況において、どのように教育を施すかという課題に、多くの企業が直面していることと思います。

 新入社員は、先輩や上司の動きを逐一観察することができなくなりました。教える側の知識や経験を直接伝達できる場面が少なくなったことによって、「見て覚えてね」「一緒にやりながら質問してね」などと感覚的に仕事を覚えてもらう方法は、もう通用しなくなったと考えるべきでしょう。まず、教える側が変わらなければなりません。自分の知見を、極力言語化して伝達する必要が生じるからです。いかに限られた手段で効率的かつ効果的に伝達するのかを本気で考えていくことが大切です。

 また、教わる側にも、これまで以上に「考える力」が求められるでしょう。先輩や上司のそばで仕事に対する考え方に触れられなくなったことで、限られた情報しか得ることができなくなっています。そのため、先輩や上司からの限られた情報を自分自身で体系化していく力が、さらに必要になっているのです。

“BtoBマーケティング”のプロを育てる?

 続いてBtoBマーケティングの人材育成に焦点を絞り、どのように進めていくと良いか、考え方と具体的なアイデアをお伝えします。主に事業会社の方に向けた内容ですが、マーケティング専門会社との比較も含まれており、幅広い立場の方に役立ててもらえるのではないかと思います。

 一般的に“マーケター”には、基本的なマーケティング業務を行うための専門知識はもちろんのこと、媒体やマーケットなどの幅広い知識が求められます。また近年は、情報収集、企画、データ分析、コミュニケーション、プレゼンテーションなどのスキルに加え、デジタルに関する施策を検討・実施するPCスキル、ITリテラシーなど、身に付けておくべき知識やスキルがさらに増えています。

 しかし事業会社でマーケティング部門に配属になった直後から、いきなりそれらすべてを網羅的に身に付けるのは、現実的に不可能でしょう。また、教えることのできる人材が社内にいないことも多くの企業が悩むポイントです。それにもかかわらず、「BtoBマーケターのプロフェッショナルを育てよう」という目標を掲げると、無理が生じてしまいます。

 事業会社の人材育成で大切になるのは「自社のマーケティングにおけるプロフェッショナルを育てる」という目的意識です。この視点に立って、「どのような」マーケティング担当者を、「どのように」育成していくべきなのか考えてみたいと思います。

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この記事の著者

赤沼 悠介(アカヌマ ユウスケ)

 マーケティングエージェンシーで戦略の立案や制作に従事後、MA の導入支援企業にてPardotやHubspotの導入支援、BtoBマーケティングの戦略立案、オウンドメディアの運営などに携わる。2020年、24-7へ入社。MA の導入支援や企業におけるマーケティング戦略の立案を行う。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/07/28 07:30 https://markezine.jp/article/detail/36793

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