「新聞広告」がSNS上で話題化
大日本除虫菊株式会社(KINCHO)の新聞広告もSNSで話題になりました。

この新聞広告では、新聞広告の優位性をインターネット広告と比較しながら説明。インターネット広告の嫌な部分を箇条書きで指摘しつつ、新聞広告の良さを改めて伝えた内容となっています。
これだけでも十分おもしろい広告ですが、これで終わらないのがKINCHOの新聞広告。今までの内容を無視するように、下部では「デジタルキャンペーンやってます!ホームページをご覧ください。いますぐご覧ください。」と強くホームページへ誘導。URL末尾が「internet/daisuki(インターネット大好き)」のページへアクセスすると、虹色に輝くエフェクトや動く文字など、なんとも懐かしい雰囲気のページが出現する仕掛けとなっています。

新聞広告が良いと肯定しているわけでも、インターネット広告が悪いと否定しているわけでもなく…そもそもKINCHOって殺虫剤のメーカーですよね…と色々ツッコミどころ満載の同広告。
新聞広告でありながら、最終的にはインターネット上で拡散されて話題に。Twitterでは、あるユーザーの投稿が4,000RT、約10,000いいねを記録。昨今、サードパーティーCookie排除の流れやインターネット広告への不快感を抱いていたユーザーを中心に賛同する意見が多く見られました。
キンカン、KINCHOともに、世の中の話題や自社の課題感にフォーカスした内容でした。
両社とも、ただ一方的なメッセージ発信ではなく、ユーザーが自由に意見できるツッコミどころを残すことで、広がりを見せた事例でした。
今回ご紹介した広告は、話題となった広告のうちのほんの一部でしかありません。狙ってできることではありませんが、オフラインメディアとWeb・SNSとの親和性は非常に高く、より多くの方に自社の事を知ってもらうには最適な広告手段です。
最近だと、「新宿の3D巨大猫」のような最新技術を使ったコンテンツも増えてきています。
今後、広告クリエイティブの表現方法がより多彩になることで、巨大猫のようなユーザーも一緒に楽しめるコンテンツも増えてきそうな予感です。下半期はどんな広告と出会えるのか、楽しみですね。