次世代ターゲティング手法=クリエイティブによるパーソナライズ
顧客接点が多様化し、従来型のターゲティングも制限される中、リチカが提案している戦略が「クリエイティブターゲティング」です。

クリエイティブターゲティングとは、従来以上に細かな顧客ターゲットや、ペインポイント(顧客の悩みの種)ごとに最適化したクリエイティブを開発・量産していく顧客起点のクリエイティブ発想法です。クリエイティブのパーソナライズと言えば、わかりやすいかもしれません。
従来のクリエイティブ開発では、まずメインターゲットやペルソナのインサイトを紐解き、次に商品・サービスの訴求メッセージをいくつか企画して、クリエイティブを制作していくという手法がとられていました。訴求メッセージは、多くても3~4つほどになるケースが多いでしょう。実際、多くの企業のクリエイティブ開発において、このステップが踏まれていると想定します。
一方クリエイティブターゲティングでは、その商品・サービスのターゲットとなる顧客や、彼らのペインポイントを細かく高い解像度で洗い出します。メインターゲットから場合によってはニッチなターゲットまで、今までより狭いターゲットが対象となります。細かな顧客ターゲットとペインポイントごとに訴求メッセージを作成し、メッセージに基づいてパーソナライズしたクリエイティブを制作していくのです。

クリエイティブターゲティングでネックになるのが、制作にかかる工数、スピード、コストです。最近は、デザイナーでなくてもクオリティの高いクリエイティブを効率的に制作できるサービス・ツールが登場しており、弊社が提供するマーケティング動画クラウドサービス「リチカ クラウドスタジオ」もその一つです。こうしたクリエイティブテックを活用することにより、パーソナライズしたクリエイティブの量産は実現しやすくなっています。
クリエイティブターゲティングはCVR向上に効く
クリエイティブターゲティングの発想で制作したクリエイティブは、それぞれのターゲットに最適化したメッセージとなっているため、各人に訴求がより深く届き、高いコンバージョン率が期待できます。実際、リチカで支援している企業でも、こうした発想で制作したクリエイティブは成果を上げることが多く、コンバージョン率の向上や獲得単価を抑えるのに効果的でした。
クリエイティブターゲティングは、一度作って終わりではありません。むしろ重要なのは、デジタル広告を運用する中でPDCAを重ねていくことです。言うなれば「運用型クリエイティブ」の考え方です。
具体的には、上段の訴求軸から細かい訴求文言という順番で、クリエイティブの検証をしていきます。こうした中で、その商品・サービスのどのターゲット/ペインポイントへの訴求が成果につながりやすいのかを可視化することができます。それぞれの顧客との対話を通じて、訴求を磨いていくイメージです。