事業成長のための次なる施策は?
課題だったミスマッチを改善し、高いマッチング率を実現して、ユーザーにも求人を出す企業にも大きく貢献したパソナテック。
「時代が変化しても、マーケティング活動で実現したい本質に変わりはないと思います。ですが、ユーザー行動が多様化すれば広告別にユーザーの反応は異なります。したがって、それを踏まえた広告の役割やメディアプランの見直しは不可欠です。また、数値データも単に高い低いで判断せず、何が起きているのかをデータから正しく理解することが大切だと実感しました。ユーザー理解と行動体験の最適化が、事業成長につながると考えています」(藤川氏)
Adobe Marketo Engageを最大限に活かした一連の取り組みを踏まえて、さらに取り組みたいこととして、藤川氏は「既存会員のナーチャリング」と「オウンドメディア×Adobe Marketo Engageの連動によるエンゲージメント向上」を挙げる。
多種多様なシナリオ展開で、顧客の成長を後押しするAdobe Marketo Engage
ゴールをしっかり見定め、またチャレンジ精神をもってユーザーとクライアントに貢献したパソナテックの事例に続いて、アドビの虻川氏から改めて「Adobe Marketo Engage」の優位性が紹介された。同社は今年新たに「心、おどる、デジタル」というビジョンを打ち出し、デジタルテクノロジーによる事業支援を一層強化している。
同ツールは、リード獲得から受注、またLTV最大化といったプロセス全体の進行を加速し、売上の向上を実現する。現在、グローバルで約5,000社の顧客を有し、550以上のテクノロジーベンダーと連携したエコシステムを形成。虻川氏は、パソナテックの取り組みを踏まえ、マーケティング費用対効果を高める上で役立つ特徴を次の3つのポイントにまとめる。
「ひとつは藤川様のお話にあったように、同じページのCVでも流入経路を明確にできることです。これにより、精度の高い施策の実施が可能になります。次に、他のツールを通して得られるデータも含めて蓄積し、施策やコミュニケーションに柔軟に反映できる、企業固有の『カスタムフィールド』を設定できることです。3つ目は、顧客情報を一元管理して、最適なタイミングで最適な情報を届けられることです」(虻川氏)
これらを前提に、多種多様なシナリオを自動で走らせることができるのが、Adobe Marketo Engageが事業成長に貢献する大きな理由だ。たとえば収益サイクル全体のトレンドを把握し、ボトルネックを解消するシナリオ、中長期的なナーチャリングのシナリオなどを柔軟に展開するほか、営業との連携や各種レポーティング機能も効果的に使われている。
アドビでは、ほかにも多数の事例をサイトで紹介。これらも参考に、激変するユーザー行動をつぶさに捉え、確実な事業成長を実現する道を検討してはいかがだろうか。