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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

アメリカの「今」から、日本市場の「未来」に備える

日本はブランドセーフティに対する意識が低い?アメリカの傾向から学ぶべきポイントは

日本のメディア品質は最低レベル 高いブランド毀損のリスク

 日本でも、ブランドセーフティに対する新たな基準を設けて、新しい業界団体を立ち上げようとする動きがあり、意識は高まりつつあります。ただ、諸外国と比べると日本のメディア品質は最低レベルで、ブランド毀損のリスクが高いとされる調査結果(「メディアクオリティレポート 2020年下半期」)もあり、マーケターがビジネスやマーケティングの目標に基づいてマーケティング戦略を構築するのと同時に、メディア側の改革も求められると言えます。

 現状、大手企業がブランドセーフティに対して高い意識を持っている一方で、獲得系キャンペーンを中心に展開している広告主などは、結果を重視するあまりブランドセーフティやコンテクスチュアルの部分まで意識が及んでいないケースも少なくありません。キャンペーンの結果だけにとらわれず、ブランド毀損に繋がらない適切な文脈で意図したオーディエンスに広告配信ができているかどうかを注視すべきでしょう。

透明性に重きを置き、効率的な広告配信を

 また、日本のマーケターは「透明性」を過小評価している印象があります。日本のアドネットワークの中には、配信先をすべて開示していないものもあり、業界でこの透明性の欠如に対して対応をしていこうという動きはあまり見られません。

 広告配信先を開示される透明性の高いプログラマティック広告を活用すれば、より細かいデータからインサイトを取得し、効果的かつ効率的な広告配信に繋がります。どういうユーザーにリーチしたいか、そのターゲットをよく見定めて、どういう広告配信をすればブランド毀損にならないかを検討すべきでしょう。

 最後に、日本でも徐々に普及しつつあるOTT・CTV市場は、広告主にとってインパクトのある広告先になることは間違いありません。従来のインターネット広告だけにとらわれず、OTT・CTVの領域にも目を向けておく必要があるでしょう。

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この記事の著者

馬嶋慶(マジマ ケイ)

The Trade Desk 日本担当ゼネラルマネージャー

Facebook日本支社の立ち上げメンバー、Taboolaカントリーマネージャーなど、プレミアムメディアや新興デジタルメディアでの豊富な経験を有し、直近では米国発のテクノロジースタートアップであるUiPathdeマーケティング部門を牽引。20年...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/12/17 08:00 https://markezine.jp/article/detail/37760

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