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ヒットの裏にマーケあり

書道家・武田双雲「PDCAのPはいらない」成功へのプロセスに重要なのは臨界点の見極めと多動力

武田双雲が考える、書道とアートの違いとは?

高橋:書道だけでも次々と新しいスタイルを生み出されているのに、さらにアーティストとしての活動も始められたのは、何か戦略というか、理由があったのでしょうか?

武田:うちは父が競輪の予想屋で、母はダンサーから書道家になった身で。僕自身も宇宙物理オタクから情報に目覚めてNTTに就職し、書道家になっている。そんなカオスな環境で歩んできて型がないし、興味の幅も広いから、そのときそのときで一番適したものを選んでいる感じですね。書道家でありながらアーティストとして活動することも自然な流れでした。

高橋:なるほど。やっぱり書道とアートは違うものですか?

武田:書道は精神修行や職人に近いところがあって、人の心が動くかどうかより、ひたすら練磨して道を極めていくイメージです。一方、アートは自分の魂を震わせる何かによって作っていく。それに受け取る側も幅広いので、自由ですね。結局、僕はどちらかというとアーティストタイプだな、と思っています。

「楽」さえあれば他の思想もこだわりもいらない

高橋:確かに。双雲さんには既存の概念にとらわれないすごさがあって、さらに相手を喜ばせたいという動機に基づくスタンスを貫き続けているというのが、すごく大きいと思います。

 書道家であれ現代アーティストであれ、「武田双雲」として活動していくことはご自身にとってどのようなものなのでしょうか?

武田:僕は「楽」をテーマにしていて、リラックスとエンジョイを極めようと思っているんです。

 自分自身がリラックスして、常に楽しむのはもちろん、人類を楽させながら楽しませる存在であることを武田双雲の社会的な使命にしようって。だから僕の活動は「楽」から構想していて、「楽」さえあれば他の思想もこだわりもいらないと思っています。テーマを決めてから17年くらい経ちますけど、そこはずっとブレないですね。

 

高橋:双雲さんらしい素敵なテーマだと思います。今後も「楽」を追求した活動をされていくにあたって、何か具体的なイメージなどはあるのでしょうか?

武田:自分が本当に人を楽させて楽しませることができるのか、これまで日本でやってきたことを世界中で試してみようと思っています。そのために、近い将来、家族でアメリカに移住する予定です。

 人類史上、楽させて楽しませた男ナンバーワンでいたいし、漢字を知らない国で、武田双雲の知名度もない中で自分がどこまでできるのか、実験したいという思いもあるんですよ。今は時代を読むのが困難な分、筆を動かしているだけのおじさんでもチャンスだらけな気がして(笑)。

高橋:漢字も知らない、書道もない、今までの前提がすべてない世界に飛び込むんですもんね。

武田:多分、アメリカでは日本のままでは通用しないから、その国その国に通じる形に僕自身が変化していくんだと思います。そうしながら、世界中の人の最大公約数を見つけていきたいですね。そして、テーマである「楽」だけでなく、大好きな言葉である「感謝」もめちゃくちゃ掘り下げて、感謝オタクとして世界中に感謝の井戸を掘って、死ぬまで感謝の湧水をまき散らしていきたいです。

高橋:双雲さんはアメリカでの挑戦を通じ、さらに進化されていくのでしょうね。リラックスとエンジョイを世界中に届ける双雲さんの作品を拝見するのが、本当に楽しみです。

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この記事の著者

高橋 飛翔(タカハシ ヒショウ)

 1985年生まれ。東京大学法学部卒。大学在学中にナイルを創業。

 ナイルにて、累計1,500社以上の法人支援実績を持つデジタルマーケティング支援事業や自社メディア事業を発足し「ナイルのマーケティング相談室」「ナイルのコンテンツ相談室」などを運営。2018年より新規事業として月10,000円台でマイカーが持てる「おトクにマイカー 定額カルモくん」をローンチ。自動車産業における新たな事業モデルの構築に取り組んでいる。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/11/24 09:00 https://markezine.jp/article/detail/37795

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