緊急事態宣言の発令と解除が繰り返された2021年。未曽有の状況下でオリンピックが開催され、消費者も企業もオン／オフを行き来しながら正解を模索し続けてきました。そんな混沌の1年、マーケティング業界ではどのようなトピックに注目が集まったのでしょうか？
MarkeZine編集部では、2021年1月1日～12月15日の間に掲載した記事を独自に点数付けし、ランキング化しました。本稿では、その上位20位を発表します。MarkeZineの人気記事から、業界の注目トピックを振り返ってみてください。
1～10位 「インサイト」と「SNSコミュニケーション」への根強い関心
1位は、Z世代を研究するコミュニティ「イノベーションチーム dot」が行った調査に基づく解説記事。独自のエスノグラフィを用い、コロナ禍で変化したZ世代の価値観を探っています。
Z世代のインサイトを紐解く記事は、19位と20位にもランクイン。目まぐるしく変化するZ世代の動向を調査やインタビューでつぶさに捉えた内容が、マーケターの関心を引きました。
2位は、2021年2月に翔泳社から刊行された書籍『アフターコロナのマーケティング 混迷の時代を切り開く、新しい消費の動き』の内容を一部抜粋した、こちらの記事です。
この書籍の著者である経営コンサルタントの森泰一郎氏は、マーケティング戦略を「統合型」と「分散型」に二分し、それぞれの特徴を解説した上でアフターコロナの最適解を示しています。
3位は、トレンダーズが自社で実施した調査を参考に、2021年のマーケティングトレンドを予測したこちらの記事。「生活者インサイト」「次世代インフルエンサー」「SNSマーケティング」という3つの視点に紐づくキーワードを解説しています。
続く4～10位は、下記の通りです。2021年のマーケティングトレンド予測や、ファン作りのヒントを学べるSNSプロモーションの成功事例にも注目が集まっていました。
4位 「ググる」「タグる」の次は、〇〇る!?若年女性のSNS検索スタイルとは
5位 フォロワーを増やすには「エンゲージメント」を最重要KPIに置け！成果を出すTwitter運用術とは
6位 2021年、コロナ禍を経て消費者に起きている行動の変化とは？
7位 2020年「最もシェア拡散された広告・PR施策ランキング」 から見るコロナ禍の各企業の成功事例
8位 マスクを使った新しいファンマーケティング。ファンとバンドに活力与えたホルモンの新プロモーション術
11～20位 Instagramの活用事例と「脱Cookie」に注目が集まる
ここからは人気記事の11～20位をご紹介します。Instagram関連の記事が多数ランクイン。Instagramにおけるオーガニック投稿や広告運用のほか、データ分析のノウハウに多くの関心が寄せられていました。
「脱Cookie」「Z世代」などのキーワードを取り上げた記事が17～20位に並び、マーケターが今押さえておきたいトレンドを反映する結果となりました。
11位 情報収集はもう時代遅れ？「調べたくない」消費者の実態と、これからの情報提供の在り方を考える
12位 インスタ中心の施策で売上が前モデルの2倍に！パナソニック「オーブントースター ビストロ」の挑戦
13位 LINE広告の審査をわかりやすく少女漫画風に解説してみた（1）
14位 UXコンサルティングの第一人者、故人・宮坂祐氏のコンサルティング論
15位 Instagram内のデータから顧客の解像度を高める JALが取り組む一歩先のインスタ運用
16位 8ヵ月でUGC数を6倍に！美容室専売メーカー・ミルボンのTwitter＆Instagram活用術
17位 脱Cookieはスマホシフト並みの大転換／フェイスブック社・サイバーエージェントと理解を深める：1
18位 2022年4月に改正個人情報保護法が施行に 押さえておくべき「同意取得」とデータ活用
2021年の業界トレンドをキャッチアップするために、押さえておきたい記事ばかりです。2022年に良いスタートを切るためにも、この冬休み期間にまとめ読みしておくのはいかがでしょうか。
