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若年層を中心に広がる「投げ銭」実施者の特徴、消費における価値観とは?

投げ銭実施者の中心は自由に使うお金にやや余裕がある未婚若年層

 では、投げ銭実施者はどのような人なのか。

 ブランドデータバンクの調査によると、投げ銭で課金したことがある人の男女比は男性のほうがやや多く、年代は20~30代がボリュームゾーンで、全体と比較すると15~29歳が占める比率が高い点がわかった(図表3)

図表3 「投げ銭実施者」の属性(タップで画像拡大)
図表3 「投げ銭実施者」の属性(タップで画像拡大)

 収入面では、全体の平均個人年収が224.8万円であるのに対し、投げ銭実施者の平均個人年収は238.0万円と低いものの、平均世帯年収は663.4万円、1ヵ月の貯蓄額は3.2万円、1ヵ月に自由に使えるお金も平均4.4万円といずれも全体平均を上回っており、収入が少ないながらも自由な暮らしができている様子。消費行動を見てもコミックマーケットや東京ゲームショウ、音楽フェスなどのイベントへの参加率が高く、消費額も全体傾向を大きく上回る傾向となった。

 だからこそ投げ銭に費やすことができているともいえるが、未成年者が親のクレジットカードを勝手に使用してトラブルになるケースも起きており、ライブ配信者にとっては便利なシステムであるが、ライブ視聴者側は気を付けなければいけないサービスでもある。

他者の意見に耳を傾け、よいと思ったことは積極的に情報発信

 次に、投げ銭実施者が利用しているSNS・メディアについて見てみる。

 投げ銭実施者が利用しているSNSアプリは「Twitter」「LINE」「Instagram」が上位で、全体と同じ傾向だが、「TikTok」「SHOWROOM」「ツイキャス」「Pococha」などライブ配信機能が付いたSNSの利用が多い点が特徴として挙げられる。

 SNSの利用目的としては「自分の趣味・関心事に関係する情報を投稿する」「自分の近況・生活に関係する情報を投稿する」「好きな有名人・アーティスト・スポーツ選手などが発信する情報を見る」が上位だが、「他の人が投稿した画像・動画・記事・情報などで、自分が『よい』と思ったものを共有する」という点からは応援するライバーのプロモーション的な要素での利用や、「SNS上のみでつながりのある人とコミュニケーションをとる」「SNS上のみでつながりのある人が発信する情報を見る」からはコミュニケーション目的でのSNS利用もうかがえる(図表4)

図表4 投げ銭実施者のSNS利用実態(タップで画像拡大)
図表4 投げ銭実施者のSNS利用実態(タップで画像拡大)

 そのため、SNSの投稿数も平均週30回以上投稿する人が約2割を占めるなど、積極的に情報発信をしている。

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投げ銭実施者は消費に意欲的

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マクロミル(マクロミル)

高品質・スピーディな市場調査を提供する、マーケティングリサーチのリーディングカンパニー。生活者のインサイト把握やデジタルマーケティング施策の広告効果測定など、マーケティング課題解決に向け最適なソリューションを提供。世界21カ国、50の拠点を展開し、唯一無二のグローバル・デジタル・リサーチ・カンパニーを目指す。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/01/27 08:30 https://markezine.jp/article/detail/38188

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