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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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特集:あのマーケターに聞きたい、スキルアップとキャリアの話

支援会社と事業会社、双方に求められるマーケターのスキルとマインド

マーケティング思考を持ってHowを磨こう

——では、最後にキャリアに悩むマーケターの皆さんに、アドバイスをお願いします。

 多くの方が支援会社から事業会社への転職にあこがれていると思います。ただ、自分が思い描いている事業会社のマーケターのイメージと、採用側のイメージにギャップがないか把握することが重要です。

 マーケティング思考を持って経営している企業に転職できたのであれば、どこの部署に配属されても実務で思考を発揮することができて幸せですが、局所的な施策を担当するデジタルマーケターとして採用されると、人によっては「思っていた事業会社のマーケターと違う」と感じるはずです。

 そのギャップを埋めるためにも、自分がマーケターとしてどう実力を磨きたいのか、事業に貢献したいのか、どのようなポジションに行きたいのかを分析して、転職などを検討する必要があります。

 また、現在支援会社に所属している方であれば、まずは、特定のアウトプット領域に関わるHowのスキルを突き詰めるのも選択肢の一つだと思います。私の経験からすると、特定のHowでも成果を上げるために突き詰めていくと、領域固有のノウハウの上にマーケティング思考が必要だということに気が付きます。

 同時に、戦略を扱う立場になってみると、タテに深いスキルがないとアウトプットの解像度が低くなり、戦略が机上の空論で実行レベルでは着地しないものになるケースもあります。

 ですので、Howの経験を持たずに質の高いアウトプットにつながる戦略領域を担当するのは簡単ではないと考えます。実際に優秀だと感じるマーケターの皆さんは、戦略の話をしながらその先のアウトプットに対する解像度が高いです。

 Howのスキルを磨きながら、マーケティング思考を持って日々のアウトプットができると将来の選択肢が広がります。たとえば、リスティング広告のコピーを考えるときも、生活者のインサイトや提供価値を考えてみる。特に20~30代でマーケティング思考を持ってHowのスキルを高め成功体験を作れば、その領域のプロフェッショナルを目指すことも、上流プロセスにある戦略領域に幅を広げることもできます。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2022/03/28 06:30 https://markezine.jp/article/detail/38593

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