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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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特集:あのマーケターに聞きたい、スキルアップとキャリアの話

マーケターの学びの1冊~名著から話題のあの書籍まで~

「本質」を見るマインドを改めて学んだ1冊

『FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』著:ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド 翻訳:上杉周作、関美和(日経BP)
『FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』著:ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド 翻訳:上杉周作、関美和(日経BP)

 前述の通り、書籍についても、実はあまり読んでいません。それよりも、生活者のリアリティある声や姿に触れるほうがマーケティングのスキルやナレッジ、センスが高まると感じるからです。ただ、読んだ中で参考になったのは、『FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』です。多くの方が読んでいるとは思いますが……。本書で改めて気づきになったのは、「データ」に依存することが正義なのではなく、「ファクト=本質」に目を向けることにこそ意義があるということです。

 たとえば、ECサイトの開発などに携わっていると、データにもとづいて効率化を繰り返した結果、他のECサイトとほぼ似たものになってしまうことがあります。データはファクトの一つとして重要ですが、そこだけに目を向けてしまうと個性のないものばかりができあがってしまう。マーケターにとって重要なことは、生活者が求め、かつ独自性のある商品・サービスを生み出していくことにあります。そのために、データを一例とする「ファクト=本質」に目を向け、自身のクリエイティビティ(遊びや余白)を組み合わせていくことで、新たな価値を生み出していく。同書を通して、そんなマインドを強く持つようになりました。もし関心はあったけれど、結局読んでいないという方は、そういう視点でぜひ。

株式会社博報堂 マーケティングプラニングディレクター 増田昌弘氏

株式会社博報堂 マーケティングプラニングディレクター 増田昌弘氏

マーケティング・広告に携わるすべてのビジネスマンにおすすめの1冊

『ここらで広告コピーの本当の話をします。』著:小霜和也(宣伝会議)
『ここらで広告コピーの本当の話をします。』著:小霜和也(宣伝会議)

 おすすめの書籍は、小霜和也さんの『ここらで広告コピーの本当の話をします。』です。メルカリ入社直後、前職などでCMに関わったことがない中テレビCMキャンペーンに担当者として携わることが決まったとき、いろいろな書籍を読んで勉強していた際に出会った1冊です。

 タイトルのとおり広告のコピーライティングに関する書籍なのですが、コピーライターを目指している人だけに向けられた内容ではありません。そもそもマーケティング・広告にある役割、どうしたらテレビCMで商品の魅力を伝えられるのか、など多くを考えさせられ、日々の業務でもとても役に立ちました。実際にメルカリでテレビCM関連の業務をしている際に、この書籍から学んだことを意識しながら進めた部分も多かったので、若手マーケターの皆さんにもぜひ機会があれば読んでいただきたい1冊です。

株式会社Peecan 代表取締役 鋤柄直哉氏

株式会社Peecan 代表取締役 鋤柄直哉氏

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「考える」を考える1冊

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MarkeZine(マーケジン)
2022/03/28 08:30 https://markezine.jp/article/detail/38619

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