SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

定期誌「MarkeZine」

第76号(2022年4月号)
特集「リテール最新動向」

定期誌購読者なら
誌面がウェブでも読めます

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究

非飲酒者の市場創造を目指す アサヒビール×電通デジタルのキーパーソンにスマドリの展開を聞く


 2022年1月、アサヒビールと電通デジタルが「お酒を飲まない/飲めない」方に焦点を当てたマーケティングを行う合弁会社「スマドリ株式会社」を設立した。今回はスマドリ社の代表取締役社長兼アサヒビールの新価値創造推進部長を務める梶浦瑞穂氏と、電通デジタルでスマドリ社の立ち上げに携わる濱田美晴氏に、これまでの歩みと今後の展開を聞いた。

お酒を飲まない4,000万人にアプローチできる商品・マーケティングを

──アサヒビールでは2020年12月よりスマートドリンキング宣言を出されていますが、それはなぜでしょうか。

アサヒビール株式会社 新価値創造推進部長 兼 スマドリ株式会社 代表取締役社長梶浦 瑞穂氏
アサヒビール株式会社 新価値創造推進部長 兼
スマドリ株式会社 代表取締役社長
梶浦 瑞穂氏

梶浦:従来のお酒を飲む方に向けた取り組みを変えたかったのが背景の一つです。アサヒビールはビール類をはじめとした酒類を扱う会社ですので、これまではお酒を飲む方がターゲットになっていました。

 しかし、我々の調査では、20代から60代の人口約8,000万人のうち、約4,000万人の方がお酒を飲めない、もしくはあえて飲まない人であると推計しています。そのため、この4,000万人の新たな市場を開拓できるチャンスがあると考えました。

 また、近年は酒類に対する規制が厳しくなったり、適正な飲酒がされず社会的にお酒が問題視されたりすることも増えてきました。そのため酒類を扱うメーカーとして、責任ある飲酒を啓もうする必要がありました。

 これらの経済的並びに社会的背景から、飲む人も飲まない人も分け隔てなくコミュニケーションをとることができるよう宣言したのが、スマートドリンキングです。

2021年は微アルコール・ノンアルコール市場の拡大に注力

──2020年12月に宣言してから、2022年1月のスマドリ社設立まで時間が空いていますが、どのような取り組みをしていたのでしょうか。

梶浦:主に取り組んだのは、微アルコールやノンアルコール商品の開発・マーケティングです。アルコール度数0.5%の“微アルコール”ビールテイスト飲料「アサヒ ビアリー」「アサヒ ビアリー 香るクラフト」、アルコール度数0.5%の“微アルコール”ハイボール「アサヒ ハイボリー」を発売し、微アルコールやノンアルコール商品の市場拡大を目指しました。

 また、各酒類のパッケージに純アルコール量のグラム表示を始めました。度数だとどれだけアルコールを摂取しているのかイメージしにくいのを、わかりやすくするためです。

──微アルコールやノンアルコール商品というのは、どうしてもお酒を飲む人が運転や妊娠、その他お酒を飲めないシチュエーションで飲む代替品という印象があります。スマドリのターゲットである飲めない人・飲まない人には受け入れられているのでしょうか。

梶浦:おっしゃる通り、まだお酒の飲用機会のある方から「微アルコール、いいよね」と好評いただけているのが現状です。ビアリーやハイボリーの売上は順調ですが、その内訳を見ると約9割がお酒を普段飲んでいる方の購入となっています。

 そのため、お酒を飲めない・飲まない方と飲める方の交わる部分が提供できていない課題が浮き彫りになってきました。その課題を解決するために立ち上げたのが、スマドリ社です。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
必要なのはお酒を飲まない・飲めない人のインサイトとデータ

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、20...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2022/04/25 12:40 https://markezine.jp/article/detail/38872

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング