SMNのグループ会社であるゼータ・ブリッジは、2022年4月度の全国地上波25局、BS放送6局にて放送されたテレビCMの放送回数を調査・集計。結果を発表した。
2022年4月度 商品別テレビCM放送回数(全国地上波25局、BS放送6局合計)
2位「TVer」の存在感増、14位「じゃらん」はGWに合わせたクリエイティブに
2022年4月度の商品別ランキングは、1位Indeed Japan「Indeed」、2位TVer「NOW ON TVer」、3位リクルートホールディングス「Airワーク」となった。
今回のランキングで注目すべきは、初登場でランクインした2位TVer「NOW ON TVer」と14位リクルートホールディングスの「じゃらん」。
TVerは2022年4月に、民放公式テレビ配信サービス「TVer」と改め、さらには地上波放送の同時配信を「リアルタイム配信」と命名。4月11日夜からは民放5系列揃ってのリアルタイム配信(地上波同時配信)がスタートした。このスタートを記念し、4月8日より「もっと、今をつなぐテレビへ。」と題したキャンペーンを行い、テレビCM出稿量も増加している。
14位の「じゃらん」は、旅行関連のクーポンやポイント還元を訴求するクリエイティブ。今年のゴールデンウィークが新型コロナ流行後初めての「行動制限のないゴールデンウィーク」だったため、そうした明るい雰囲気を後押しするクリエイティブを展開し、出掛ける楽しさを後押ししていると考えられる。
「興和」は前月から大幅ランクアップ 季節に合った出稿量の調整がカギ
また、前月(3月度)から大幅に順位をあげてランクインした興和にも注目。11位に「バンテリンコーワパットEX」(3月度2587位)、12位に「バンテリンコーワサポーター腰椎コルセット」(3月度1931位)とランクインし、両商品共に体の痛みをサポートする商品となっている。季節の変わり目の寒暖差で、腰痛など体に異変を感じる人が増える傾向に合わせ、テレビCMの出稿量を調整する企業の戦略が見られる。
【調査概要】
調査期間:2022月4月1日~4月30日
対象:番組宣伝を除いた全国地上波25局、BS放送6局のテレビCM
調査方法:動画認識エンジンを活用したテレビCM自動認識システムにて取得した放送履歴情報を基に調査
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