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「デジタルコンテンツに携わる全員がNFTに関わることになる」 その真意とクリエイターに必要なNFTの勘所とは

今後はコンテンツとコミュニティがセットに

――なぜプライベート・チェーンのほうがユーザーの利便性が高いのでしょうか。

ひとつは取引のコストが安価なこと。パブリック・ブロックチェーンの場合、クリエイターが出品する際のガス代がおよそ5,000円以上かかるため、NFTコンテンツが5,000円以下だと確実に赤字になってしまい、NFTコンテンツが高額になってしまいます。その点プライベート・ブロックチェーンはガス代が安価なので、クリエイターはNFTの価格を安く設定できますし、それによって購入者の買うハードルも低くなる。将来的な価値の上昇も想定し、少し高価でもパブリック・ブロックチェーンでトライするか、信頼できる企業のプライベート・ブロックチェーンでトライするのか。クリエイターはその見極めが必要だと思います。

私たちの場合、NFT総合マーケットプレイス「LINE NFT」で、Mintoが手掛けるNFT作品の販売を開始しました。LINE NFTはプライベート・ブロックチェーンにあたりますが、LINE社の企業および技術バックボーンを信頼し、かつ多くの人にNFTの体験をしてほしいという考えから、LINE NFTに参加させていただきました。

購入するユーザーの立場とクリエイターの立場の両面をもってクリエイターが判断するのは難しいので、Mintoはパートナーシップを組みどのようにユーザーに届けるかを一緒に考えています。

――時代が変わりつつある今、クリエイターやコンテンツは今後どのように変化していくのでしょうか。

これからは、コンテンツとコミュニティがセットになっていくと思います。というのもこれまで述べた通り、NFTによってデジタルコンテンツの価値が変わってきています。活用の可能性が広がっているNFTだからこそ、どのように使うかの議論も生まれやすく、コンテンツに付随してコミュニティも生まれやすくなる。NFTそのものに会員証の機能を付与できたり、価値の変動もリアルタイムで追うことができるので、ユーザーは参加することに意義を感じたり、コミュニティの濃度も濃くなりやすいでしょう。

そのためクリエイターも、コンテンツをつくって世の中に出して終わりではなく、ファンと一緒に育てていく考えかたがより重要になっていく。今までのコミュニティはボランティアのような側面も多かったですが、より結びつきが強固になると考えています。

現在、SNS漫画の広告事業と、キャラクターコンテンツや縦型漫画のウェブトゥーンなど自分たちでコンテンツを生み出す事業、そして新規領域としてブロックチェーンプラットフォーム上でコンテンツを展開するWeb3事業などを生業としていますが、どの事業においても真ん中にいるのはクリエイターです。クリエイターとともに新しいコンテンツを生み出し、収益を上げていく機会や事業を増やしていきたい。そして、世界中の人に喜びやインスピレーションを感じもらえる創作物を沢山生み出していきたいと思っています。

この記事の続きは、「CreatorZine」に掲載しています。 こちらよりご覧ください。

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MarkeZine(マーケジン)
2022/05/18 10:00 https://markezine.jp/article/detail/39008

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