自分自身がユーザー目線を持つ
──コンテンツ企画・制作をパートナーと行う中で、大事にしていることを教えてください。
企画時点では大きく3つのことを意識しています。1つ目は、自社の商品に合った動画になっているかを念頭に置いて企画を見ること。パートナー様から提案いただく企画や音源、編集方法などをそのまま鵜呑みにするのではなく、自社の商品に合ったものかを考え、気になる部分があれば要望を出しています。
2つ目は、自身がユーザー目線を持つこと。若年層ユーザーが多く集まるTikTokは流行の移り変わりがとても速いので、自分自身もTikTokを日々見て、流行している音源や動画をチェックしています。
そして3つ目は、ユーザーに楽しんでもらうことです。広告とは違い、公式アカウントから発信するコンテンツは最悪「ほっともっとの公式アカウントだと気づかなかった」と思われてもいいと思っています。それよりもユーザーがコンテンツを楽しんで見てくれることが重要だと考えています。商品に関する紹介動画を作っているとお話ししましたが、それもユーザーが楽しんで見てくれるかを基準に企画・制作しています。
──撮影や編集などの制作段階ではいかがでしょうか。
一番大事にしているのは、作りこみすぎないということですね。テレビCMや販促ツールではフードスタイリストの方にきれいに盛り付けてもらいますが、TikTokの動画は調理や盛り付けを私が行っています。また、カメラもスマホを使用して多少の手振れを気にせず撮影し、一般的なユーザーがTikTokで投稿する動画のクオリティと差が出すぎないようにしています。
さらに、TikTokはショートムービープラットフォームなので、できるだけ短い尺の動画で最初の1〜2秒で注意が引けるような内容にすることを心掛けています。
流行ハッシュタグに乗っかった動画が話題に
──アカウントを運用する際のKPIはなんでしょうか。
フォロワー数と再生数ですね。フォロワー数は毎月伸ばすことを、再生数は100万再生を超える動画を月に1~2本作ることを目指しています。
──これまで発信してきたコンテンツで手ごたえを感じたものを教えてください。
最近再生数が伸びたのは、「#08」というハッシュタグに乗っかった動画ですね。このタグは2008年生まれを指すもので、2008年生まれの方が動画を投稿する際や2008年生まれの人・ものを紹介する際に使われています。
実はほっともっとも2008年に店舗運営をスタートしました。2008年生まれであることと定番メニューや店舗の画像を載せた動画を作ったところ、「同い年だった」「年下だった」などとコメントも多く、再生数も160万回を超えました。
その他にも、「#○○しか勝たん」というハッシュタグが人気だったことを受けて、「#ほっともっとしか勝たん」というハッシュタグを作って、様々な弁当を紹介する動画を作っており、どの動画も安定したコメント数と再生数を記録しています。
あとは、人気キャラクターを使った動画は再生数が伸びやすいですね。
