アダストリアは、メタバースファッション領域に参入すると発表した。メタバース参入第1弾のパートナーはエイベックス・グループのバーチャル・エイベックス。
同社と共同で、Z世代を中心とした若者に支持されるアダストリアのブランド「RAGEBLUE(レイジブルー)」と「HARE(ハレ)」のアイテムをアバター化。同アイテムは、大阪梅田の街をメタバース空間で再現したイベント「JM梅田ミュージックフェス2022 SUMMER」にて、来場者が無料で着せ替えられるアバター用の洋服(スキン)として提供される。
今回着用できるアバターアイテムとして、実際に両ブランドで販売されているアイテムがメンズ5体、ウィメンズ5体の計10体用意される。来場者はそれらのアバタースキンを無料で着用し、JM梅田のメタバース世界を楽しめる。10体のアバタースキンは、イベント期間中に順次公開される予定。
今回の事業参入の背景には、アダストリアが2025年に向けた成長戦略の一つとして掲げるキーワード「デジタルの顧客接点・サービスを広げる」がある。同社のミッションである「Play fashion!」という想いを、アパレル領域だけでなく、同じように、メタバースの世界の中でも伝え、ファッションを楽しむきっかけを提供するため、今回の参入に至った。
今後の展開としては、最初はメタバースファッションの商品提供、販売からスタート。アダストリアが持つ「ブランド」「商品」「店舗」「スタッフ」「デザイナー、パタンナー」「自社ECプラットフォーム(.st)」の6つの資産を活かした、ファッションを通じたメタバースの世界の楽しみ方を提供していく。将来的には、様々なメタバースプラットフォームへの展開やコンテンツ提供、イベント開催、IP(intellectual property)などの展開を予定している。
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