クリエイティブの検証×適切なターゲティングで成果を最大化
MZ:次にサイト訪問数最適化を活用して、どのような広告配信を行ってきたのか教えてください。
田中:今回の取り組みでまず力を入れたのは、クリエイティブの検証です。強みであるカゴメのブランド力にお得感を掛け合わせたコピーを作ったり、Twitterと相性の良い静止画・動画のフォーマットを採用したりして、特に効果のパフォーマンスの高いクリエイティブをいち早く見つけ出していきました。
持増:ターゲティングに関しても、サイト訪問数最適化に合わせた適切な設定を心掛けました。事前に斉川さんより、「ターゲットの母数は広く担保したほうが良い」とアドバイスいただいていたので、性年代のデモグラフィックと興味・関心のターゲティングは活用しつつも、リーチが狭まりすぎないよう意識して設定しました。
MZ:クリエイティブの検証によって、どのような勝ちパターンが出てきたのでしょうか。
持増:たとえば、箱を開封した様子やグラスに野菜ジュースを注いでいる様子をUGC風にしたクリエイティブは効果が高かったです。
田中:以前からTwitterではつぶより野菜に関するツイートがあり、届いたときのことや飲んだ感想が書かれていました。それらを参考にTwitterの利用者に相性の良い見え方を考えてきました。
MZ:斉川さんからアドバイスがあったとありましたが、その他にTwitter Japanからサポートしたことはありますか。
斉川:カゴメのブランド力を活かすために、Twitterの認証バッジ(公式マーク)を取得するための申請方法などをサポートさせていただきました。Twitterはツイートの内容に加え、誰がツイートしているのかも重視されます。カゴメさんの場合は、決済に関する情報の入力なども必要なので、アカウントの信頼度を上げる取り組みが重要だと考えました。
また、サイト訪問数最適化に関しても運用のポイントやターゲティングの構成などについてもアドバイスいたしました。
CPAは60%低下、CV数は250%増加!成功の要因は?
MZ:今回の取り組みによって、どのような成果が得られましたか。
田中:CPAは他媒体と比べて60%低下し、CV数は250%増加しました。他のオンライン・オフラインの広告と比較しても高いパフォーマンスとなっています。
MZ:持増さんと斉川さんはこれだけのパフォーマンス改善につながった要因はどこにあると考えていますか。
斉川:まず、サイト訪問数最適化に合わせたターゲティングを設定していた点です。デモグラフィックや興味・関心といった最低限のターゲティングにすることで、アルゴリズムによる最適化に委ねる設計にされていたのが良かったと思います。
また、ダイレクトレスポンス広告でUGCを意識したクリエイティブ作りをされている点も非常に珍しく良かった点だと思います。何百種類ものクリエイティブを検証したと聞いていますので、そのような地道な改善が成功につながったのではないでしょうか。
持増:大きく3つの要因があります。1つ目はサイト訪問数最適化によって配信が安定した点。2つ目はターゲティングとクリエイティブの両方で継続的にPDCAを回せた点。そして、3つ目はTwitter Japanの斉川さんに手厚く支援いただけた点です。斉川さんから週単位でキャンペーン設計のコツなど運用のTipsを共有いただいたことで、改善もスピーディーに行えました。