クリエイターから見た動画共有サイト
それを大前提としての話ですけれども、「ああやってCMをアップする人がいる。そしてそれを見る人がいる」ということは、「そのCMを価値のあるコンテンツとして認めてますよ」ってことだと思うんです。
邪魔なもの、余計なものなら、そんなことしませんよね。ちょっと前はCMは「飛ばすもの」「余計なもの」だったと思うんですけど、「面白いものはちゃんとコンテンツとして認めるんだな」っていう実感がある。それはちょっとうれしい気がしています。広告が時代から遅れてないっていう気持ちですね。
あと、音楽を勝手に別の曲とかにアレンジされてるバージョンとか、勝手に違う曲を当ててるのを見て「こういうやり方があるんだな」という発見につながったりすることもあります。
でも、著作物の権利で稼いでいる人から見たら、死活問題ですよね。そのため、公式見解としては、あくまでも、あれはNGです。ダメだと思います。
「それだったらテレビCMは、楽しいやつの方がいいな」って、変わるかもしれない。「がんばってエンターテイメントに徹しようよ」みたいな。
デジタル放送が始まって、テレビも双方向でとか言われるけれども、「正直テレビのリモコンで双方向やるかな?」って思います。多分やらない。テレビは根本的にインターネットにはなれない運命だと思います。求めているものが違うから。
むしろ、世の中にあふれている情報がほんとに多い時代に、テレビCMは単純にエンターテイメントに特化した方がいいんじゃないかとか思うこともあります。