CTV広告経由のアプリインストール率はモバイル広告の4倍
佐々(Adjust):コネクテッドテレビ広告の特徴として「圧倒的なオーディエンス」「一対多」「大画面」「高い視聴完了率」「デュアルスクリーニング」「デジタル(ターゲティングと計測)」の6つが挙げられます。これらの特徴に対する皆様のご意見をお聞かせください。
綾瀬(AbemaTV):大画面でしっかり訴求できる点は大きな特徴ですね。10年前の主流は32インチでしたが、@DIMEの記事によると今は55インチが2割と、大画面化が加速しているようです。「ネットコンテンツを楽しむためにテレビデバイスを購入する人は、大型テレビでの視聴傾向が高い」という当社のアンケート結果もあります。
また、モバイルデバイスに比べてコンテンツを見る時間が長い点もコネクテッドテレビの特徴です。当社のデータでは、モバイルデバイスより138%視聴時間が長く、視聴中に見る広告も離脱が少ない傾向が見られます。60秒を超える広告の場合も完視聴率は90%を超えているんです。
柴崎(TVer):当社でも同様の傾向が見られます。コネクテッドテレビでは番組・広告ともに最後まで再生される完視聴率が高いです。専念視聴する人が多いので、広告も受け入れられやすいのでしょう。
綾瀬(AbemaTV):デュアルスクリーンも特徴的ですよね。コネクテッドテレビでコンテンツを視聴する際、スマホを手元に置く人は多いです。当社が実施した調査によると、コネクテッドテレビの視聴をきっかけに検索した人の49%は「リアルタイムで検索した」と回答していました。コンテンツを見終わるまで待つのではなく、途中で知ろうとする意識が強いようです。
佐々(Adjust):アプリマーケターがコネクテッドテレビ広告を活用する意義は、どんなところにあるのでしょうか?コネクテッドテレビの特徴を踏まえて解説いただきたいです。
綾瀬(AbemaTV):「モバイル広告経由のモバイルアプリインストール率を1とすると、コネクテッドテレビ広告経由のモバイルアプリインストール率は4倍」という実績が当社では出ています。コネクテッドテレビ広告の特徴である、気になった時にその場ですぐインストールできるインタラクティブ性や、シームレスな広告体験が数値として表れているのではないでしょうか。
番組と連動したクリエイティブ制作が効果的
綾瀬(AbemaTV):また、アンケートベースで保険商材・自動車関連商品・電子書籍サービスのブランドリフト効果を測ったところ、どの商材においても「広告認知率」と「検索実績」がモバイルよりコネクテッドテレビの方が高かったです。専念視聴される方が多いコネクテッドテレビならではの結果だと感じます。
今あえてネットに接続可能なテレビを買って、コネクテッドテレビ上で各動画サービスのコンテンツを視聴している方の多くは、一般的な地上波視聴者よりも比較的可処分所得の高い層である傾向が当社のアンケート結果でも見られます。そうしたユーザー像を意識しながら、合いそうな商材があればアプリマーケターの方にもチャレンジしていただきたいですね。
柴崎(TVer):当社では、アンケートデータを基に広告のターゲティング配信を行っています。地上波のテレビCMでは幅広い認知の獲得を狙い、同時期にTVerでは商圏エリアを絞った広告配信を行うことで、相乗効果を狙った事例もあります。
共視聴や大画面由来の視認性の高さは、やはりテレビデバイスならではの良さだと思います。そこにインターネットの力が宿り、データの可視化を実現したものがコネクテッドテレビです。今後はテレビCMとコネクテッドテレビ広告を駆使したハイブリッドなアプローチが広まっていくのではないでしょうか。
佐々(Adjust):コネクテッドテレビ広告の効果を高めるポイントについて教えてください。
野村(フジテレビジョン):FODでは、番組コンテンツと連続性のある広告クリエイティブを作ったことがあります。同じ広告を何回も配信するとユーザーに嫌がられてしまうため、3パターンほど用意しました。フリークエンシーコントロールによって「2回目のユーザーには1回目と違うパターンを配信する」など、広告効果を高める取り組みに注力しています。
佐々(Adjust):ユーザーが過去に視聴したデータを参照できるコネクテッドテレビならではの取り組みですね。
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