ティーンのマーケティングやリサーチを行う、マイナビの「マイナビティーンズラボ」は、「2022年ティーンが選ぶトレンドランキング」を発表した。
同ランキングは、2022年に流行した「ヒト・コト・モノ・コトバ」の4ジャンルについて、13〜19歳の女性633名にアンケート・集計を行ったもの。
2022年のトレンドランキングは、「TikTok」がティーンに絶大な影響を与えていることが窺える結果となった。同プラットフォームで拡散されたダンスや音楽を起点に、流行するコトバが生まれ、関連する映画作品に興味を持つ層が増えるなど、連鎖的に流行が生み出された様子がうかがえる。以下、各ジャンルのランキングを紹介する。
ヒト篇1位は「Youtuber」
ヒト篇1位が平成フラミンゴ(26.1%)、2位がIVE(アイヴ)(17.1%)、3位が道枝駿佑(15.3%)という結果になった。
1位の平成フラミンゴは女性2人組YouTuberで、チャンネル登録者数は320万人(2022年10月現在)。プロ野球チームとのコラボ企画や、お菓子・コスメ等のCM出演もあり、SNSを中心にティーンの間で話題となった。
2位のIVEは韓国の6人組女性アイドルグループ。8月に発売された曲がミリオンセラーを記録し、TikTokでダンスを真似た動画が多く見られた。
3位の道枝駿佑は、なにわ男子のメンバー。映画『今夜、世界からこの恋が消えても』では映画初主演を務め話題となった。
モノ篇1位は焼き菓子「カヌレ」
モノ篇では、1位がカヌレ(28.4%)、2位が肩掛けスマホケース(26.1%)、3位がスプラトゥーン3(25.0%)という結果となった。
1位のカヌレは、食感に中毒性があるとティーンに支持を得ている焼き菓子。特別な飾り気はないが、「慎ましい風貌がクラシカルで“エモ可愛い”」とInstagramにて多数の投稿が見られた。
2位の肩掛けスマホケースは、キャッシュレスの普及にともない、「スマホでお会計したいときにすぐに出したいがずっと手に持っているのは邪魔」という悩みを解決できると話題。ファッションにも取り入れられるため、利便性とおしゃれさの両立ができると人気を得た。
3位のスプラトゥーン3は、人気ゲームシリーズの最新作ということもあり発売前から大きな話題となった。前作までに比べ対戦以外の要素が充実し、普段ゲームをしない層からも支持を得た。
コト篇1位はアイドルグループの「ダンス」
コト篇では、1位がチグハグダンス(39.7%)、2位がiOS16のロック画面カスタマイズ(23.2%)、3位が「ちゅきちゅきハリケーン」なにわ男子(19.4%)と「新時代」Ado(19.4%)という結果になった。
1位のチグハグダンスは、アイドルグループTHE SUPER FRUITのデビュー曲中のダンス。TikTok上でダンス動画が投稿され、話題になった。
2位のiOS16のロック画面カスタマイズは、ロック画面のカスタマイズの手軽さや自由度の向上が話題となった。壁紙変更に加え、フォントや文字色の変更、利用頻度の高いアプリのショートカットアイコン設置ができ、凝ったカスタマイズをしたロック画面をInstagramやTikTokに投稿するティーンが続出した。
3位の「ちゅきちゅきハリケーン」は、なにわ男子の曲。曲中の振り付けやフレーズが「あざと可愛い」とファン問わず話題となった。指を閉じたピースを少し曲げ、頬に食い込ませる「ちゅきちゅきポーズ」を真似て写真を撮る人が多く見られた。
同率3位の「新時代」Adoは『ONE PIECE FILM RED』の主題歌。前向きな歌詞と勢いのあるメロディーが心地良いと話題となった。リリースから4日で16冠を達成した。
コトバ篇は方言もランクイン
コトバ篇では、1位がそれでは聞いてください、チグハグ(50.4%)、2位が知らんけど(32.7%)、3位が限界オタク(22.1%)という結果になった。
1位のそれでは聞いてください、チグハグは、THE SUPER FRUITのデビューシングル「チグハグ」を披露する前にメンバーが発するコトバ。メンバー自身の失敗エピソードを話してから曲紹介をする流れがTikTokで話題となり、真似た動画投稿が急増し、人気となった。
2位の知らんけどは、元々は、関西地方の方言。自身の発言に責任が持てないときや自信がなく曖昧なときに使用する。
3位の限界オタクは、オタクとして推しているものに対して熱狂のあまり、行動や表現力・語彙力が「限界」を迎えてしまった人を指す。ハッシュタグをつけてSNSに投稿するティーンが続出した。
【調査概要】
方法:『マイナビティーンズ』メンバー156名よりフリーアンサーで抽出したワードの中から、JK編集部が4つのジャンルごとに30項目をピックアップ。その中から『マイナビティーンズ』会員と外部調査会社のパネルにアンケート調査を実施
回答数:13〜19歳の女性633名(複数選択式)
期間:2022年10月7日(金)~2022年10月24日(月)
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