初日で5万ダウンロード、ユーザー&取引先ともに好評
MZ:リリースしてからの反響はいかがでしょうか。
大槻:リリース初日には5万ダウンロードを突破し、AppStore全体で第6位、ライフスタイルでは第1位と上々のスタートとなりました。評価も3.8を超えており、SNSでもアプリに関するポジティブな反応が見られています。肌分析だけでなく、ブランドが提供するパーソナルカラー診断を利用する方もいて、狙い通りの結果になっています。
また、お得意様からの反応も「ポイントを起点に案内しやすい」などと好評です。
木子:このようなアプリを活用したDXで成功している会社の多くがBtoCかつ自社で実店舗の接点を持っていると思います。その中で、Beauty KeyはBtoBtoCのDXをチャレンジしてきたわけですが、店舗の方に使いやすいと言っていただけたのはありがたいです。
今回の「Beauty Key」の開発では、アクセンチュアとのパートナーシップを背景に、開発アプローチの設計から、サービスコンセプトづくりやUI/UXデザイン、さらにはビジネスプラン策定、システム開発まで包括的に協働してきました。なお、システム開発においては、これまで使ってきたシステムで使える部分は有効活用しつつ、10以上のパートナーと連携しながら最適なシステムを構築していただきました。これも好調の要因の一つだと考えています。
Beauty Keyを足掛かりに美容体験をアップデートする
MZ:最後に今後の展望を教えてください。
木子:資生堂は2030年に「PERSONAL BEAUTY WELLNESS COMPANY」として、生涯を通じて一人ひとりの自分らしい健康美を実現する企業となることを目指しています。
Beauty Keyが今後もその足掛かりとなれるよう、お客様のことを購買履歴にとどまらず、心の状態まで含めて詳しく理解できるような機能・サービスを提供したいです。そこにこれまで培ってきたリアルのカウンセリングを組み合わせて、美容体験をアップデートしていきたいです。
大槻:Beauty Keyはブランドとお客様のハブになりつつあります。引き続き、私たちが持つ多くのブランドのイノベーションに寄り添えるプラットフォームにしていきたいです。
左から、資生堂インタラクティブビューティーの松村 俊彦氏、山﨑 明香氏、大槻 開氏、木子 正崇氏、アクセンチュアの大世渡 麻子氏、新井 威史氏、谷藤 元氏
