楽天グループ(以下、楽天)は、各種サービスのデータをもとに「楽天グループ ヒットキーワード2022」「楽天グループ ヒット予測キーワード2023」を発表した。
「楽天グループ ヒットキーワード2022」は2022年に流通額や利用者数などが特に伸びたサービスを、「楽天グループ ヒット予測キーワード2023」は2023年にヒットを期待するサービスを、それぞれ選出したもの。
以下、一部内容を紹介する。
2022年のヒットキーワード、「脱自粛関連消費」「マイクロファッションアイテム」などが選出
まず「楽天グループ ヒットキーワード2022」には、「脱自粛関連消費」「マイクロファッションアイテム」「ホカンス」「バーチャル推し活」の5つが選出された。
脱自粛関連消費
行動制限の緩和でイベントや外出、冠婚葬祭関連の消費が復活。楽天市場ではウェディングドレスの流通額は前年の5割増になり、2022年6月から9月の期間において口紅・リップスティック(前年同期比約1.3倍)、ファンデーション(前年同期比約1.2倍)など化粧品の流通額も拡大した。楽天ブックスではガイドブックの売り上げが約2.5倍と復調し、中でも国内向けのガイドブックがランキング上位に挙がった。
マイクロファッションアイテム
ファッションアイテムのマイクロ化がトレンドになり、楽天市場では「スマホショルダー」「スマホポーチ」の流通額が前年の約4倍となった。
ホカンス
ホテルとバカンスを組み合わせた造語で、ホテルの滞在やアクティビティをゆっくり楽しむ宿泊スタイルを指す。楽天トラベルの高級宿の予約は2019年比で約1.3倍になり、国内旅行で高級感や非日常を求める傾向が見られた。またInstagram での同ワードのハッシュタグ投稿件数は13万件を超えた。
バーチャル推し活
バーチャルYouTuber「VTuber(ブイチューバー)」のNFTが連日完売するなど、オンライン上での新しい推し活の浸透が伺える。オンラインでキャラクターのグッズを展開する楽天コレクションでVTuber/バーチャルライバーグループ「にじさんじ」とJリーグ・プロ野球とのコラボアイテムの販売の際は、関連ツイートが合計2万件以上のリツイート、6.4万件以上の「いいね」を獲得した。
レシ活
レシートの画像を送ってポイントを貯めることを指す。レシート画像の送付で楽天ポイントを獲得できる「Rakuten Pasha」のレシート送付総数は、前年比較で約6割増となった。
2023年のヒット予測は?
続いて「楽天グループ ヒット予測キーワード2023」には、「サステナブルツーリズム」「デジタルヘルスケア」「縦読みデジタルコミック」「安近短な海外旅行」の4つが選ばれた。
サステナブルツーリズム
楽天トラベルが旅行者を対象に行った意識調査で7割以上が「旅行先や宿泊施設においてサステナビリティに関する何らかの問題意識を感じている」と回答があったことなどを背景に選出。
デジタルヘルスケア
患者が医療機関で受け取る処方箋をデジタル化する電子処方箋の運用が2023年1月より本格導入されるなど、コロナ禍をきっかけとした医療・ヘルスケア領域のDXの加速が見られる。
縦読みデジタルコミック
縦スクロールで読めるスマートフォンに対応した形式のデジタル漫画。画面全体を使った描写や多様な色使い、音響にエフェクトをかけるなど様々な演出が可能だ。
安近短な海外旅行
楽天トラベルで海外ホテルと海外ツアーの検索数が3倍以上に増加したことから注目される。ハワイや韓国の海外ツアーの年始(2023年1月1日~5日)の宿泊予約はコロナ禍前の2019年同期比で増加しており、「安」心して楽しめて文化などが身「近」で移動距離の「短」い国から、回復の傾向にある。
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