年代別に見る、TikTokの利用動態
TikTokは20代以下の若年ユーザーの利用が中心であることが確認できました。ここから、20代以下のTikTokユーザーと30代以上のTikTokユーザーとの利用動態の違いを見ていきたいと思います。
動画・SNSアプリの利用率(図表7)を確認すると、TikTokの利用率は20代以下で20.7%であり、30代以上では9.0%であることが確認できます。
このデータから20代以下の5人に1人はTikTokを利用していることが考えられ、TikTokの利用が浸透していることが確認できます。次に、動画・SNSアプリの利用1日当たりの平均利用時間(図表8)から、年代間の利用時間の違いを見ていきます。
TikTokの利用時間は20代以下で48.1分、30代以上で36.1分であることから、若年ユーザーが活発にTikTokを利用していることが確認できます。また、YouTube、Twitter、Instagramについても、年代間の違いを確認すると、利用率・利用時間共に20代以下のユーザーの値が大きく、他のアプリの利用でも20代以下のユーザーの活動が盛んである傾向が現れています。
時間帯別の利用から見るTikTokのアテンションを集めるタイミングとは?
最後に、時間帯別の平均利用時間(図表9・10)を確認し、利用が活発となる時間帯について確認していきます。
データを見ていくと、TikTokは平日・休日を問わず、22時以降の深夜帯での利用が長くなる傾向が確認できます。特に、20代以下では、早朝4時から5時の利用時間が突出して高くなっており、夜更かし時に利用した場合の利用時間が長くなることが考えられます。
また、平日の利用傾向を確認すると、15〜18時で20代以下のTikTok利用が、YouTubeよりも活発であることから、学生ユーザーが放課後の時間帯で利用していることが推測できます。土日祝日では、20代以下の午前の時間帯の利用時間が長くなる傾向が特徴的なため、暇ができる時間帯での利用が活発となることが考えられます。
時間帯別の利用時間の傾向から、TikTokは「ながら見」が難しい媒体のため、就寝前や休日などの暇ができる時間帯での利用が活発になる傾向が確認できました。今回は、年代別での利用タイミングを捉えましたが、職業や家族構成などを考慮すると、より詳細なターゲットへのコンテンツ訴求が可能になるでしょう。
