上万ブランドの醸成・県内外の営業に貢献
平地:今回の施策によってどのような成果が得られましたか。
栗栖:再生数が100万回を突破したことで、広島県内のスーパーのバイヤーさんから「動画を見ました」と言われたり、サポーターさんがInstagramアカウントをフォローしてくださったりと、「広島の上万」ブランドの醸成につながったと考えています。
また、予想外だったのが取引先の方からも「動画を見た」と連絡があったことです。我々は元々BtoBで米粉などを卸すのがメインなのですが、BtoC向けに発信していた内容がBtoBでも効果を出していることがわかりました。現在は営業が県内外で営業する際のツールとしても機能しています。

平地:営業ツールとしても機能しているとのことですが、社内での評価も上々ということでしょうか。
栗栖:はい。サンフレッチェ広島のファンが増えてきていて、今回こうしたアワードで最優秀賞を受賞したことも喜んでいます。
平地:サンフレッチェ広島サイドへの反響はいかがでしょうか。
浜田:動画内に登場した青きな粉おにぎりを商品化してほしいといった意見が集まり、実際にスタジアムで販売することになったのは大きな反響でしたね。また、サンフレッチェ広島のアカデミーにお子さんを通わせている親御さんからの反響も大きくて、食育のツールとして今回の動画を使っているといったケースもありました。
また、これまでできていなかったユースのPRにも十分つながりました。「強いサンフレッチェ広島ユース」というイメージはありながらも、育成に対する思いなどはまだまだ伝わっていませんでした。しかし、今回の動画で練習・試合以外の場所でもプロになるためのサポートを行っていることが伝わって良かったです。
今後も両社の想いがリンクした企画を
平地:最後にお二人の今後の展望を教えてください。
栗栖:今回の事例のように100万回再生というのは難しいと思いますが、またおもしろい企画をサンフレッチェ広島様と作っていきたいです。今回の動画が育成や食育に対する両者の想いがリンクしていたので、今後もそこを意識した動画を届けたいです。
浜田:今回のように、ユースのスポンサーアクティベーションを上万糧食製粉所様と一緒に行っていけたら嬉しいです。直近では女子ジュニアユースチームも新たに立ち上がり、アカデミーも大きくなるなど、育成世代とのかかわりは増えていて、その中で食事は大きな役割を担っています。OBのトークショーでも保護者から食事に関する質問が多く集まっていますし、今後も価値のある動画を一緒に発信していきたいと考えています。
平地:私も自分の息子がバスケットボールをしていて、妻が食事に気を使っているのを見ると、食育というモーメントがスポーツマーケティングで活用できることがわかりました。そして、スポーツにはユースを含め様々なまだ隠された資産があり、スポンサーアクティベーションの可能性を秘めていることも理解できました。とても価値があり、気づきのあるアクティベーション好事例でした。
こうした事例を一般企業のマーケターの方々に知ってもらえたことも価値あることだな、と感じています。栗栖さん、浜田さん、本日はありがとうございました。そしてJapan Sports Activation Awardsの最優秀賞の受賞、おめでとうございました!