マーケターとしての土台とは?
今回紹介する書籍は『ひとりマーケター 成果を出す仕事術』。著者はナイルの法人向けコンサルサービスでマーケティング責任者を務める大澤心咲氏です。
大澤氏は新卒でアクセンチュアに入社した後、ナイルに入社。同社のデジタルマーケティング事業部にて一人でマーケティングチームを立ち上げ。その後インサイドセールスと広報を開始し、今では同事業部のマーケティング責任者を務める人物です。
本書によれば、現在企業の30%では組織におけるマーケターが一人以下になっているそうです。一方、大澤氏は冒頭において「上司がマーケティング経験者であっても、そうでなくても、ひとりマーケター次第で成果を残すことは可能」と述べています。
最小限の予算しか与えられていないマーケティングの部署でどのように動けばよいのかわからない方も多いはず。本書ではそのヒントを解説しています。
ひとりマーケターが最初に行う2つのことは?
本書で大澤氏は、ひとりマーケターに就任したらまず下記2つを行うべきと説明しています。
- 年間の目標数値を決める
- 自社のマーケティングは今後拡大するつもりなのかを確認する(P.16)
上記の一つ目においては「ただ目標を決めれば良い」
1年間の数値目標を整理しながら上司と営業部長にマーケティングの数字を理解してもらいましょう。いきなり提案するのではなく、営業部長と認識や数字をすり合わせながら作成し、作成の過程で営業部長に少しずつ理解してもらいましょう。(P.21)
このように、目標を立てるだけでなく、それを営業と一緒に共有して、運命共同体として1つにまとまることが大切だと述べているのです。
上記に挙げた行うべき行動二つ目「
たとえば、会社におけるマーケターの目的が集客のみである場合、
このように、ひとりマーケターとして自分の果たさなければいけない役目がどこまでなのかを判断することが大切だと説明しています。
周りに信頼してもらい自分で働く環境を作り出す
本書でひとりマーケターの最優先事項は応援団を増やすことだと大澤氏は述べています。特に上司との関係構築が非常に重要であるとのことです。
ですが、最初から理想の上司を「引き当てる」
上司はあなたが結果を出す為の情報提供と、あなたが結果を出す為にあなたが社内交渉をしづらい相手に、あなたの代わりに社内交渉をしてくれる存在です。(P.34)
上司に情報提供や社内交渉をしてもらうために、毎週上司に気づいたことや、自分が行った施策を細かく共有する。そして実際にすぐに結果がでなくても、上司に「この人に任せると成果が出そう」と感じてもらうことが重要であると大澤氏は述べています。
本書では1章~4章で、上記のようなひとりマーケターとして施策を実行していくための土台について紹介。残り5章~8章では、具体的な施策と考え方が解説されています。
マーケティングの部署でひとりマーケターとして困っている方には