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松本健太郎さんがグロースXに転職!キャリア構築の鍵は、複数の強みと売上貢献への意識を持つこと

複数の「強み」を束ねれば、誰にも負けない

MZ:山口さんから複数の分野に精通されているとお話がありました。松本さんがそうしたスキルを身に付けようと思われた理由を教えてください。

松本:世の中には、データサイエンスに特化して大きな成果を出している方もいらっしゃいますが、私はマーケティングの定量分析で何度も挫折しました。であれば「別の土俵を探そう」と定性分析の領域に身を置きました

松本:要は、スキルで、能力で、様々な人に負け続けていたらいつの間にか精通しただけです(笑)。このスキルで負け、あの能力で負け…...と色々な現実にぶつかり、負け続けた結果、いつの間にか複合的なスキルが「強み」となりました。

 私にとって仕事の醍醐味は「お金を稼ぐこと」です。もちろん、書籍など執筆活動もそう。ロックオン在籍時がまさにそうでしたが、売上が右肩上がりの組織の雰囲気は本当に良いもので、箸が転がっても面白いんです(笑)。それに売上が増えるのは、顧客からの感謝が増えていると同義です。「そんな環境下で仕事をしたい」という考えは昔から一貫していると思います。

 そんな考えを持つ私にとって、あらゆるスキルや能力は、売上と利益の手段だと考えています。人によっては、施策が売上につながらなくとも「社会に何を問うたか」など、他の点を重視することもあるでしょう。しかし、少なくとも私にとっては売上と利益につながることが重要なのです。ですから、何かに拘らず、何事にも挑戦できたのかもしれません。

経験とスキルを抽象化した上で、融合させる

MZ:松本さんのような「売上に貢献できるマーケター」になるためには、どのような視点が重要でしょうか?今後、グロースXにおいて挑戦していきたいこととあわせて教えてください。

松本:「具体」と「抽象」の視点が重要だと考えます。たとえば、エンジニアの仕事を具体的に表現すると、1つは「コードを書く」です。一方で、それを抽象的に表現すると「いかに工数を減らして、パズルを組み合わせて成果をあげるか」だと考えます。そう考えると、エンジニアのスキルはマーケティングにもデータサイエンスにも通用する場面があると思えますよね?

 自分のマーケティングやデータサイエンスの経験とスキルを抽象化し、それ以外のスキルと融合した上で、それらをもって問題を発見し、解決に導びくことで、自然と売上に貢献できるのではないでしょうか

 挑戦したいことですか…...。メディアに「マーケター」の肩書きで出演しようとすると、インタビュアーから「無理やり買わせるような仕事ですか?」と聞かれるのです。ある種の胡散臭さを感じているようです。そこで、グロースXでは、非マーケターの方々にこそ「マーケティングは、売上や利益を拡大し、組織をグロースさせる方法を複合的に考える仕組みのひとつである」と知っていただくための活動に挑戦していきたいです。

MZ:山口さんは松本さんにどのようなことを期待していらっしゃるでしょうか。

山口:私たちが松本さんに期待することには、短期軸と長期軸があります。短期軸の方は先述の通り、今散らばっている施策をそれぞれが綺麗につながるように整理していただくこと。これにより、社内に膨大なアセットが貯まりつつ、マーケティングのパフォーマンスも向上していくはずです。

 中期的な軸でいえば、コンテンツのUI/UXの部分を高めていくことにリソースを使っていただきたいと思っています。なんせ1人で16冊も書かれているのですから(笑)。十分な知見があると判断しています。

松本:いま、17冊目と18冊目を書き始めています(笑)。

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この記事の著者

三ツ石 健太郎(ミツイシ ケンタロウ)

早稲田大学政治経済学部を2000年に卒業。印刷会社の営業、世界一周の放浪、編集プロダクション勤務などを経て、2015年よりフリーランスのライターに。マーケティング・広告・宣伝・販促の専門誌を中心に数多くの執筆をおこなう。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/01/17 09:00 https://markezine.jp/article/detail/40913

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