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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

編集長インタビュー

2023年日本の広告市場の可能性/WPPジャパン CEO 松下恭子氏がグローバルの視点で紐解く

日本からグローバルビジネスをリードする人材を育成する

——最後に、2023年のロードマップとして、どのような展望を描いているのか教えてください。

 日本のビジネス機会は大きく3つあると考えています。「エクスペリエンス」「コマース」「テクノロジー」です。

 まずブランドと消費者のコミュニケーションにおいて、従来の一方通行の広告から、体験・参加型のものに変わってきているので、新しいエクスペリエンスの構築が重要になってきます。また、コロナ禍で急速に拡大したコマースも大きな機会です。製造業などBtoBでも、消費財などのBtoCでも、あらゆる企業でコマースでの売り上げ強化が最優先課題になっています。そしてそれをサポートするのがテクノロジーです。この3つは新しい分野ではありませんが、今後も伸びていくため強化していきたいと考えています。

 また、今はマスメディアへの出稿だけではなく、“integrated communication”と呼ばれる、様々なメディアを組み合わせたコミュニケーションも増えていくと考えています。

 2023年はこのようなビジネス機会をリードできる人材を採用・育成することに注力する予定です。その第一歩として「WPPアカデミー」という入社1~5年目の若手社員を対象にした社内講座を、2023年1月からスタートします。WPPの中のシニアメンバーや、各領域のエキスパートを集めて月1回、12セッションを用意しています。

 「クリエイティビティの力でより良い未来を創る」というパーパスに基づいて考えた時に、日本市場はもちろん、日本発のものをグローバルの舞台で展開することを考えています。なので、WPPアカデミーは日本からグローバルにビジネスを展開できる人材を育てることをイメージしています。すべてをマスターしていなくてもいいのですが、日本が中心になってグローバルと連携し物事を動かしていけるだけのスキルが必要です。

 将来的には、WPPジャパンを中心にグローバルなメンバーと連携しながら日本のブランド・ビジネスの海外市場における成長を支援していきたい。体制を整えて、日本のビジネスを世界に展開する組織・カルチャーを作っていきたいですね。

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この記事の著者

岡田 果子(オカダ カコ)

IT系編集者、ライター。趣味・実用書の編集を経てWebメディアへ。その後キャリアインタビューなどのライティング業務を開始。執筆可能ジャンルは、開発手法・組織、プロダクト作り、教育ICT、その他ビジネス。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

安成 蓉子(編集部)(ヤスナリ ヨウコ)

MarkeZine編集部 編集長
1985年山口県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。専門商社で営業を経験し、2012年株式会社翔泳社に入社。マーケティング専門メディア『MarkeZine』の編集・企画・運営に携わる。2016年、雑誌『MarkeZine』を創刊し、サブスクリプション事業を開始。編集業務と並行して、デジタル時代に適した出版社・ウェブメディアの新ビジネスモデル構築に取り組んでいる。2019年4月、編集長就任。プライベートでは2児の母。

★編集...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/01/23 08:00 https://markezine.jp/article/detail/40947

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