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【特集】2023年、マーケターたちの挑戦 ──未来を拓く人・企業・キーワード

「にしたん」の4文字の認知度・ブランドをもって次の10年へ。西村社長が仕掛ける2023年の戦略

重要なのは、一にも二にも「認知度」である

――2022年は書籍も刊行され、CMにも出演され、ご自身の認知度もかなり高まったのではないかと思います。それによって得た気づきなどはありますか?

西村:実は先日、品川の吉野家で牛丼を食べていたら、隣の方から「にしたんクリニックの西村社長ですよね?」と声をかけられました(笑)。その方が本を読んで下さったのかはわかりませんが、今の時代も本を出版するというマーケティングは有効なのだと実感しています。会う方会う方に「本読みました」と言われますし、出版社からお声がけをいただいて本を出すというのは私自身の権威付けやブランディングにもつながりますよね。

『最強知名度のつくり方 -売上98%減からのV字逆転を実現した必勝術-』(KADOKAWA)
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 本にも書きましたが、「知られている」「知っていただいている」というのは、つまり説明が要りませんから、非常に強いことです。当然、知られているだけではダメで、接触数×CV率で結果が出るということは百も承知です。ただ、接触数×CV率の係数が一定だとするならば、認知度を上げれば上げるほどCVは多くなります。CV率を改善するためのABテストなどももちろんしていますが、認知度を上げる余地があるなら、一点突破で認知度向上にアクセルを踏むほうがわかりやすいと考えています。

――認知度を上げる方法については、書籍で様々なアプローチを紹介されていました。「にしたん」のマーケティングで多用している例はありますか?

西村:「ビッグネームの力を借りる」「既にブランド力が高いものに、にしたんをかぶせる」という方法は、2022年も2023年も色々な形で実行しています。たとえば、スポーツの分野では、2022FIFAワールドカップ、2023 WORLD BASEBALL CLASSICは4年に1度の大きな大会です。提供クレジットに並ぶのは大手企業ばかりですから、これらと横並びになることを考えても逃せない機会です。

 また、2月8日からシルクドゥソレイユの公演「アレグリア」が5年ぶりに日本で開催されます。シルクドゥソレイユのブランド力は言わずもがなですが、4月9日には弊社の貸し切り公演を行い、既存のお客様へマーケティングの一環として告知をしていく予定です。さらに、2023年秋には弊社の冠提供のもと「モネ 連作の情景」展が上野の森美術館で行われます。モネ展に関しては、弊社が提供していることをPRするテレビCMも放映予定です。2023年はこういった文化的なイメージの高いものと、にしたんを掛け合わせるような企画もやっていきたいと思っています。

2023年に仕込み中の施策は…?

――「にしたん」のさらなる認知度向上に向けて、2023年はどのようなチャレンジをされていきますか?

西村:実は今、吉本興業さんと一緒にBS放送のテレビ番組を制作しています。BSだと地上波放送よりも表現の自由がききますし、番組コンテンツの二次利用も要件がそこまで厳しくないんですね。それを利用して、「にしたん」のロゴを入れる形で番組の切り抜き動画を作り、TikTokやYouTubeなどのソーシャルで二次展開するというマーケティング施策を展開してみたいと考えています。こういう形で番組提供を利用している企業は、まだいないのではないでしょうか。この施策がどのような成果を生むのか、2023年に検証してみたいと考えています。

 そして、「この組み合わせ?!」と驚かれるような、インパクト大のCMを今作っていますので、ぜひ楽しみにしていただければと思います。

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

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MarkeZine(マーケジン)
2023/02/09 09:30 https://markezine.jp/article/detail/41053

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