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「広告が広告でなくなる瞬間」の創出へ スマートニュースが認定代理店制度を開始

今のスマニューは成長が再加速するフェーズにある

――2014年のSmartNews Adsスタートから9年が経ちました。現在の状況をどのような言葉で表しますか。

 “成長が再加速するフェーズ”だと思っています。SmartNews Adsがスタートした2014年から私がジョインした2019年頃までは、業績が非常に良い時期でした。しかし、それ以降は成長が鈍化。その結果、広告主・代理店様とのコミュニケーションやリレーションが希薄になってご迷惑をお掛けしてしまったこともありました。

 希薄になってしまった広告主・代理店様とのリレーションをきちんと仕組みでカバーし、再度Win-Winな環境を作らなければ、いずれマーケットから淘汰されてしまいます。SmartNews Adsをマーケットに提供するのみならず、当社から広告主・代理店様に歩み寄る姿勢を示す必要があったのです。

 今までの泥臭さや地道な営業活動を止めることは一切考えていませんが、それに今回の認定代理店制度をプラスすることで、事業の成長を加速度的に伸ばしていきたいです。今のこの時期にSmartNews Ads パートナー プログラムを立ち上げて、広告主・代理店様とのエンゲージメントを高めることで、将来振り返ったときに「あそこが分岐点になった」といえる。そんな確信を持っています。

「広告が広告でなくなる瞬間」を作るために

――外資系のメディア・プラットフォームをはじめ、業界的には厳しい状況といえます。

 おっしゃる通り、非常にタフな市況だと感じています。しかし見方を変えれば、この逆風はむしろ広告主・代理店様との共創を考える良いタイミングになったのではないかと思います。

 もし今なお、他社のメディア・プラットフォームを含めて広告市場全体が大きく成長していれば、認定代理店制度の構想は生まれなかったかもしれません。市況がタフであるからこそ、当社がただ啓蒙するだけでなく「一緒にやりませんか」というスピリットを大事にしたいですし、その精神を体現したものが今回の認定代理店制度です。

――最後に、SmartNews Adsパートナープログラムを含め、広告事業全体の展望を教えてください。

 代理店様に対しては、本プログラムを通じてこれまで以上のサポートをさせていただくつもりです。代理店様がSmartNews Adsを広告主様に提案しやすい状況を作り、ともに成長していくことを目指します。

 当社には「良質なコンテンツとしての広告(Ads as contents)」という考えがあります。言い換えると「ユーザーにとって広告が広告でなくなる瞬間」です。その情報を欲しいと思っているユーザーにとっては、広告も立派なコンテンツになる瞬間があると私は考えます。その瞬間を増やすために、今後も広告事業を続けていきたいです。

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この記事の著者

堤 美佳子(ツツミ ミカコ)

ライター・編集者・記者。1993年愛媛県生まれ。横浜国立大学卒業後、新聞社、出版社を経てフリーランスとして独立。現在はビジネス誌を中心にインタビュー記事などを担当。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2023/03/16 09:00 https://markezine.jp/article/detail/41593

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