データ分析環境の定着にはチーム全体でのモニタリングの継続が重要
MZ:ヴァリューズの小林様にお伺いします。GA4環境におけるKPI効果検証のためのサービスは今後多くの企業でも求められると思いますが、こうした新たなデータ分析環境の定着や実際の活用には通常はそれなりに時間がかかるものと考えられます。貴社ではこれらのために何が必要と考えているか、お聞かせください。
小林:主に三つあると考えています。一つ目が、自社ビジネスや現在の環境から、どのような切り口でモニタリングをしていくべきかを決め、情報の取捨選択を意識的に行うことです。目的やそのための手段をチームで共通認識として持つことが第一歩として重要だと考えます。
小林:ですが、工数が多すぎると、面倒に思えるものです。そのため、二つ目はUIを普段から使い慣れているものでモニタリングを行うことがポイントになります。BIツールをはじめ、様々な分析サービスがありますが、それらをチーム全員が使えるようになるには、おそらくハードルが一段上がってしまいます。チーム全体がどのレベルに達しているかなども含めて考えることが大切です。
三つ目はモニタリングし続けることの重要性をリーダー自らが認識し、発信し続け、チームの雰囲気をキープすることです。
MZ:ヴァリューズでは、これら三つのポイントの実現のため、どのような支援をしているのでしょうか。
小林:まずはお客様の事業について深く理解するよう努めています。ディスカッションを通して事業や業務の特徴を整理し、その内容を踏まえて提案を行っています。
またUIとしては、ユーザーとなるメンバーの方々の現状のリテラシーやチームの体制などを伺った上で、有効なものを選ぶようにしています。
そして、最終的に作ったダッシュボードを定期的に一緒に見る機会を設け、ディスカッションパートナーとして伴走支援をしています。
ダッシュボードを使用してマーケターの時間を作り出す
MZ:リノベるは現在のデータ分析環境を今後どのように役立てていきたいと考えていますか。
舩田:当社が保有しているデータは他にもまだ沢山あるので、それらをどう掛け合わせるのかは重要です。そしてその掛け合わせにより新たな発見をどう作り、お客様に還元していくかを考えていきたいです。仮説精度を高めるための取り組みを引き続き行っていきたいと思っています。
渋谷:実務的な話でいうと、モニタリングするデータの種類が増えると、運用保守に時間が割かれるようなってしまいます。今回のダッシュボード化に限らず、ヴァリューズ様との連携体制も活かしながら、この負担も減らしていければと考えています。
MZ:ヴァリューズは今後このサービスを通じて、どのような価値を提供していきたいとお考えですか。
小林:データ集計などの作業部分を圧縮し自動化することで、結果をどう解釈するのかなどといった本質の部分に、マーケターの方々の貴重な時間が使えるように支援していきたいです。
さらに、Webマーケティングには様々な種類のツールや施策があり、今後も増加していくと考えられます。そのためGA4を見ているだけでは、全体感がわかりにくくなることが今後課題として上がって来ると考えています。そこで、このような幅広い施策やその結果としての社内データを1ヵ所で扱える基盤をお客様と一緒に作っていくことで、より進んだ支援をしていけると考えています。
企業のDX推進を伴走者として支援
ヴァリューズでは、これまでデータ分析事業で培った⾼度な分析メソッドと独⾃ノウハウを活かし、企業のDX推進を伴⾛者として⽀援しています。企業様ごとの状況や課題に応じた完全オーダーメイド⽀援の「コンサルティング」、データ活⽤において広く共通する課題の解決に向けて⾃社開発プロダクトと他社ツールの提供を行う「プロダクト」の組み合わせで、最適な内容をご提案いたします。詳しくはDX推進支援サービスページからご覧ください。