物件の購入支援と生まれ変わりを手掛ける「リノベる」
MarkeZine編集部(以下、MZ):まず皆様のご担当業務とミッションをお教えください。
舩田:リノべるでマーケティングのリードジェネレーション領域を担当しています。具体的にはサイト運営や広告運用などマーケティング施策全般の管理をしています。
渋谷:データ分析を担当しており、自社顧客や市況感、競合環境をウォッチしています。これまで様々な企業で働いてきましたが、一貫してデータ分析に携わってきました。
小林:ヴァリューズではお客様がお持ちのデータを利活用する事業を行っており、私はコンサルタントとして、リノべる様をはじめとした企業様の支援をさせていただいています。
MZ:改めてリノベるの事業内容についてお聞かせいただけますか。
舩田:主に三つの事業を展開しています。一つは主軸であるto Cのリノベーション事業。お客様の物件購入の支援からリノベーションした家の提供までを行っています。二つ目はto Bのリノベーションプラットフォーム事業で、法人様がお持ちの一棟ビルなど遊休資産化した不動産の利活用を推進しています。三つ目はパートナー企業向けのDXプラットフォーム事業です。個人向けリノベーションサービスのFC展開に際し、リノベーションに最適化されたノウハウやテクノロジーツールを日本全国のパートナーへ展開することで、リノベーションに関わる事業者のDXを推進しています。
GA4への移行により顧客データの自動連携が不可に
MZ:リノべるではWebマーケティング施策に力を入れていると伺いました。運用においてはデータに基づいた分析と改善が重要と考えられますが、貴社ではどのように取り組んでいるのでしょうか。
舩田:当社のマーケティングにおいて主な役割は、リードジェネレーションの部分です。商材の特徴として検討工程が長いため、安定的にリードを獲得して商談につなげられるようにデータを活用することで計画を立て、モニタリングを行っています。
また、お客様のニーズや検討段階に合わせた施策を実施できるように、メールやSNSなど様々なツールを用いた情報提供を行う他、営業との連携にも力を入れて顧客のデータを蓄積するようにしています。ですが、オンライン・オフラインから引き出したデータを1ヵ所に蓄積しなければいけないため、難しい部分でした。Excelやスプレッドシートなどを使い、表組みを作り、組み替えてクロス集計し直していく必要があり非常に手間でしたね。
渋谷:さらに、GA4への移行で、データの集計がより煩雑になることが予想されました。UAの時はアドオンの機能でデータの自動連携をしていました。ですが、GA4では現在その機能がGoogleから発表がされていない他、トークンの制限もあります。今まで通り自動連携で円滑にモニタリングするためには、Big Query経由でデータの自動更新が必要になりますが、その新たな業務が本来行うべき分析等の業務のリソースを圧迫する懸念がありました。
そこで以前からWebマーケティング関連でお世話になっているヴァリューズ様に相談をしました。これまでの信頼関係から「きっとヴァリューズ様なら、GA4移行後のモニタリング環境整備に向けて、サポートいただけるだろう」と思ったのです。
結果、GA4上のデータからKPI効果検証を行うためにダッシュボードを作成し、私達の課題を解決してくださいました。