資生堂とアクセンチュアのタッグでデジタル領域を強化
資生堂インタラクティブビューティーは、資生堂とアクセンチュアの合弁会社として2021年7月に設立された。DX領域においては、顧客一人ひとりにパーソナライズされた新しい美容体験の提供、IT領域ではグループ全体の基幹システムの標準化・効率化、さらにアクセンチュアの人材育成のノウハウを活用してビューティーのことを一番よく知るデジタル・IT専門家集団への進化を目指している。
同社では2022年で創業150周年を迎えた資生堂の資産とデジタルを駆使し、2030年に向けたVISIONに「PERSONAL BEAUTY WELLNESS COMPANY」として、生涯を通じて一人ひとりの自分らしい健康美を実現することを目指した取り組みを行っている。
「資生堂ではこれまでにもメイクアップARシミュレーター・クラウド肌分析アプリ『肌パシャ』の提供、美容部員のライブ配信によるコンサルティング、SNSや広告を通じた情報発信などデジタル領域に力を入れてきており、デジタルの文化は根付いていました。資生堂インタラクティブビューティーでは、それら受け継いだ伝統をさらに進化させ、資生堂が『PERSONAL BEAUTY WELLNESS COMPANY』になっていくために必要となる、お客様に新しい美容体験やテーラーメイドなオンリーワン体験(一人ひとりのニーズにあった美容体験)を実現する仕組みを作っていきます。その一つが、2022年9月にスタートした新会員サービスBeauty Keyです」(大槻氏)
Beauty Key開発の背景
Beauty Keyを開発した背景には、健康寿命が延びて少子高齢化しているため一人ひとりの顧客との長い付き合いがより重要になっていること、デジタルが日常に溶け込み60代でも90%以上の人がスマートフォンを所有していること、顧客の嗜好が細分化し化粧品に関しても「私に本当に合ったものを見つけたい」という思いが強くなり、一人ひとりニーズが細かく違ってきているという世の中の変化がある。
「Beauty Keyによって、お客様の変化に素早く柔軟に対応できるようにしたいと考えています。この名前には、お客様の未来や希望の扉を開くための鍵という意味を込めています。資生堂ではこれまでも日本の多くのお客様に、美しさへの扉を開き続けてきたと自負しています。今後はさらに、一人ひとりに合わせたテーラーメイドの、美しさへの扉の鍵を提供し続けるパートナーでありたいと考えています」(松村氏)