最新事例で学ぶ、Instagramの使い方
――御社が支援した企業で上手くいっている事例があれば教えてください。
今回は、直近で上手くいっている3つの事例を紹介できればと思います。
1.ロート製薬のスキンケアブランド「SKIO」
SKIOはD2Cブランドで、店舗を持たずECのみで販売しています。商品のテクスチャ(質感)や効果、使用シーン、SKIOがあるライフスタイルなどがわかる投稿をコンスタントに行っており、SNSを中心に購買につなげているブランドです。

2.女性向けメディア「Sucle」
カルーセル投稿機能に文字入れをすることで、情報量を担保したアカウントにしています。またコンテンツの内容も、実用的なまとめ投稿を混ぜることで、保存数を増やすことにも成功しております。

3.ビームス内のレーベル「B:MING by BEAMS(以下、ビーミング)」
ビーミングでは、フォロワー以外にリーチしながら、フィードの世界観を保つためにリールの活用を行いました。リールならではの動画制作・投稿を行い、フォロワー外のリーチを拡大しています(過去にMarkeZineで取材したビームスのリール活用事例はリンクより)。

ユーザー目線&継続したコミュニケーションで受け皿を作る
――今後、Instagramは企業のマーケティングにおいてどのような役割を担っていくと思いますか。
今後も企業の受け皿として活用できる可能性は広がっていくと思います。Instagramでショップタブはなくなりましたが、タグを使えば商品ページに遷移させることができます。また、カード情報や住所などの情報も記憶可能なため、ユーザーに購入までInstagramで完結できます。そのため、商品理解・購買につながる情報を整理して投稿し続けることが重要です。
また、Instagramのコミュニティ化にも注目しています。Instagramはユーザーの顔が見えやすいので、コミュニケーションをとったりライブ配信をしたりすることで、コミュニティを形成できるのではと思っています。
――最後にInstagram活用に課題を感じている方にアドバイスをお願いします。
継続は力なりなので、仮説検証しながら発信し続けることが重要です。Instagramは急にバズってフォロワーが増えるという現象が起きにくいプラットフォームです。しかし、活用を進めて少しずつフォロワーを増やしていけば、ユーザーと強いエンゲージメントを築くことができます。
そして、ユーザーと強いエンゲージメントを築くためには、ユーザー視点に立ったコミュニケーションが求められます。自分たちが発信したい情報を発信するだけでなく、お客様がどのような情報を欲しているか考えましょう。