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リクルートのマーケターに聞く、キャリアと組織のギモン

部署間で連携しやすくする「検討フレームワーク」とは?データサイエンティストが考えるマーケティング組織


理想や要求、要件を共有する「検討フレームワーク」

──小野さんは、検討フレームワークという考え方を作られたと伺っています。まずどのようなフレームワークなのか伺えますか。

小野:一言でいうと、マーケティング施策を検討するためのフレームワークです。概要をお伝えすると、理想からビジネス要求を定義して、ビジネス要求から施策要件を定義していくフレームワークになります。

──どういった場面で活用すると効果的なのでしょうか。

小野:マーケティング施策を実施後にありがちな心残りとして、「もっと大きなチャレンジができたのに、小さく収まってしまった」「新しい手法がいいと思って使ってみたけれど、自分のビジネス課題を解決するものではなかった」といった経験はないでしょうか。施策検討時に、このフレームワークを使うことで、こうした状況を避けることができます。

──検討フレームワークの考え方を教えてください。

小野:ポイントは、理想・ビジネス要求・施策要件という3つの要素には、上下関係があることです。つまり、理想があるからこそビジネス要求がある、ビジネス要求があるからこそ施策要件がある、この関係が明確にできることが同フレームワークの本旨です。上段にある理想や要求から、施策要件を考えることが可視化できます。

クリック/タップで拡大
検討フレームワーク(クリック/タップで拡大)

理想から逆算する仕組みを作り、進行をスムーズに

──検討フレームワークを作成した経緯を伺えますか。

小野:私自身が上司からレビューを受ける中で、「理想やビジネス要求、施策要件を事前に整理しておけば、企画が通りやすくなる」と考えたことがきっかけです。それで、フレームワークの原型のようなものを頭の中で描いていました。

 その後ある会議で、要求や要件に関する言葉の使い方や前提の認識が食い違って、メンバーとレビュアーの議論がかみ合っていないシーンを目にしました。そのときに、頭の中にあった原型を可視化してみようと思いました。

 実際にフレームワークを作るときは、システム開発の要求・要件定義の考え方などを参考にしました。そして2年ほど前、当時のメンバーにアドバイスするために、個人のnoteにアップしたのが、検討フレームワークの始まりです。

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方針を決め、他部署を巻き込める組織に

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MarkeZine(マーケジン)
2023/06/21 11:41 https://markezine.jp/article/detail/42361

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