両社が共通して考える、データ活用に必要な人材
――データアドベンチャーでは、要件に合わせてアナリストやエンジニア、データサイエンティストなどの社員を常駐させる形で支援していると思いますが、支援する際に大事にしていることはありますか。
白井:社員の採用時から意識していることですが、顧客に寄り添う意識を持って支援にあたることを大事にしています。データをいじってアウトプットを提出して終わりでは意味がなくて、その先の売上や利益につなげる支援が必要です。
弊社には「データと意志と情熱で心豊かな社会を作る」というミッションがありますが、そのためには、顧客ビジネスの成果向上にコミットすることが大切だと考えています。そのため、採用段階からそのミッションをお伝えし、共感いただける方に入社いただいています。
データを分析しただけでは、企業にとって単なるコストです。そうではなく、分析したデータをどう売上へつなげていくか。そのために、必要なデータ活用のあり方を考えることを大切にしています。
データ活用の未来を切り開く両者のこれから
――最後に今後の展望について教えてください。
白石:今年度の始まりに際し、三井住友フィナンシャルグループの社長である太田から「社会的価値を創造できない企業は、経済的価値を追求する資格すらなくなる」いう主旨のメッセージがありました。私自身、最も重要なメッセージと受け止め、データ戦略こそ社会的価値と経済的価値の両方を追い求めていくべきだと決意を新たにしました。
データビジネスの観点でいくと、私たちのポジションは加盟店などの企業と消費者をつなぐハブにあたります。クレジットカードは人によっては半生を寄り添うプロダクトであり、決済データはある種生活の記録ともいえます。我々はハブとしてその大切なデータを活用し、企業と消費者、双方を豊かにしていきたいです。
昨今はChatGPTに注目が集まっていますが、今後も様々な技術が生まれてきます。そういった技術も活用しながら、人間の心も大事にしてサービスを提供していきたいと思っています。
――白井さんはいかがでしょう?
白井:私たちは、今後もあらゆる領域でデータの活用を支援し、新しい価値を生み出していきたいと考えています。
データ活用は新しい取り組みであり、世の中で誰もまだ誰も見つけていない使い方もたくさんあるはずです。事業企業はデータを持っていますが、それをどう活用すれば売上・利益につながるのか、全ての活用法を発見しているわけではありません。私たちのような支援会社は、技術を持っていてもデータや事業上の課題は持っていません。
その中で我々は、顧客企業も気づいていないデータの活用方法を提案し、適用して、企業が持つデータを余す所なく売上・利益につなげていく先端的な事例を作りたいです。そのために直近ではスペシャリストを集めた研究開発と顧客企業への提案、実装を行う部隊を作りました。
データからこれまで以上の価値を取り出すことに成功した実績を積み上げ、再現可能な手法を確立していくことで、いずれはサービス戦略に資するデータ活用といえばメンバーズデータアドベンチャーというような、市場を作っていくような存在になっていきたいと思っています。
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