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ヘルシーなのにジャンキー?今話題のプラントベースフード市場を開拓する2foodsのマーケティングとは

30超のマス媒体に取り上げられたEver Egg

――最近では、2023年4月に発売した「Ever Egg」常温タイプを訴求するために、ギャル雑誌『egg』とコラボしたとそうですね。施策の詳しい内容を教えてください。

 Ever Eggはカゴメと共同で開発した、常温保存ができるプラントベースエッグです。2023年4月4日の「Ever Egg」常温タイプの発売に合わせて、eggとコラボレーションした特別号を制作。Z世代の令和ギャルがプラントベースフードの価値をギャル流に解釈してEver Eggを紹介するコンテンツなどを盛り込みました。

常温保存ができるプラントベースエッグ「Ever Egg」。なお、Ever Eggを使用した商品として
「エバーエッグオムライス」があり、2foodsの都内5店舗にてイートインおよびテイクアウトが可能だ

 ギャル文化は一見するとSDGsやエシカル消費とは縁遠く見えますが、そういった方々にもプラントベースフードの価値の伝え方を工夫することで、しっかりと良さは伝わります。そして、それを彼女たちの言葉で翻訳し、ポジティブに発信してもらうことで、試してみたいと思っていただけるような構図を目指しました。こうして「SDGsやエシカル商品に興味があるのは一部の人々だけ」という既存イメージを覆したいと考えたのです。

Ever Eggと雑誌・eggがコラボした特別号では、eggの人気企画をパロディ化することで
プラントベースフードを楽しく学べるコンテンツを盛り込んだ

――コラボレーションの反響はいかがでしたか?

 eggの読者である10代の女性たちがSNSで様々な反応を寄せてくれました。また、Ever Egg自体は、企画や発売記念トークショーも合わせて掲載・放映メディア数は300を超え、卵の価格高騰という社会背景もあり20超の情報番組と10以上の新聞メディアに取り上げられました。これによりEver Eggの認知が広まり、販売店からの問い合わせが増え、一時期は需要に供給が追いつかない状況でした。

米国への進出も既に決定

――最後に、2foodsの展望を教えてください。

 ブランド認知をさらに拡大させるため、店舗の体験価値向上に引き続き注力していきます。フランチャイズ事業も立ち上げる予定です。ロケーションを増やして、より多くの人々に当社を知ってもらう計画も進行しています。

 今は店舗がメインの顧客接点となっていますが、事業を開始した当初はプラントベースのエッグやチキンナゲットなど、パッケージ商品のEC販売を主軸としたビジネスモデルを描いていました。そのため、今回のEver Eggを機に、EC販売にも弾みをつけていきたいと思います。

 新商品も2023年に続々とローンチする予定です。さらには2foodsの米国進出も既に決まっています。海外展開に向けた準備をまさに進めているところです。

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この記事の著者

堤 美佳子(ツツミ ミカコ)

ライター・編集者・記者。1993年愛媛県生まれ。横浜国立大学卒業後、新聞社、出版社を経てフリーランスとして独立。現在はビジネス誌を中心にインタビュー記事などを担当。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/06/23 09:00 https://markezine.jp/article/detail/42461

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