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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2026 Spring

Z世代×企業で語り合うサステナビリティと次世代のコミュニケーション

Z世代が信頼する情報との出会い方とは——サステナブル食ブランド・ZENBと大学生たちの鼎談【後編】

口コミ、インフルエンサーからの紹介……Z世代のブランド認知のきっかけとは

——帆井さんから口コミというワードが出ました。そこで伺いたいのですが、皆さんは商品やブランドの情報をどのようなメディアから収集していますか? たとえばテレビは見るのでしょうか。

凰:私はテレビが大好きでよく見ます。ただ最近はTVerを見ている機会も多いので、周囲でもテレビよりネットに流れている人は多くなっている印象です。

ネットを見る若年層のイメージ
©paru – stock.adobe.com

瀧:私の場合、おそらく2年ぐらいはテレビを見ていません。基本的にYouTubeかTwitter、またはWebのニュース記事が普段の情報収集のメインになっています。趣味に関して「どんな商品があるかな」とネットで調べることもありますね。ただ食品に関してはスーパーで実物を見てから決めるので、テレビCMを見て興味を持って買うということはなくなりました。

 レシピを調べるのもほとんどがTwitterで、たまに料理本を買うくらいです。特定のメニューを調べるのではなく、料理している人の動画を見て「これ作ってみようかな」と自分の知識を広げるために視聴していることが多いですね。もし誰かが「ZENBを使ってこんなメニューを作ってみました」という動画を上げていれば、それをきっかけにZENBに興味を持つかもしれません。

——若い方だと動画がきっかけになるケースは多いでしょうね。YouTube、あるいはTikTokを見て商品を買うことはありますか?

凰:今は様々な物事において選択肢が多すぎるので、そんな中で好きなインフルエンサーが勧めていることが後押しにはなります。ただしそれ以外のネットの情報でも、評価やコメントがしっかりとある商品であれば、その情報を基に判断することもあります。

帆井:私の場合、サークルの友だちのような自分の身近な人の口コミや紹介が信頼できるという気持ちが大きいです。自分の身近な人が実際に使っていたならネットよりも信頼できる、と思えます。凰さんと同じく、ネットの情報であってもそれなりに高い評価や、コメントが入っていたら買うことはありますね。

長岡:ZENBはD2C事業ということもあり、Web広告を出稿することがあるのですが、Web広告についてはどのような印象がありますか?

凰:Web広告に限らず、商品を見て「これ広告で見たことがある」と感じた経験はあります。その場で買うとは限りませんが、選択肢の1つとして印象に残ります。

帆井:印象的なWeb広告を思い出そうとしてはいるのですが、なかなか思い出せなくて。でも、先ほど凰さんの話にあったように、インフルエンサーさんがおもしろく商品を紹介しているのを見たら、「こんなのあるんだ」と好印象を持ちますし、購入候補の1つになると思います。

ブランド体験の設計のため理解すべきZ世代の行動様式

——瀧さんが「テレビはこの数年間見ていない、情報収集のメインはネット」とお話しするように、我々の世代とは情報収集活動や行動が変化しています。そうした社会環境において、ZENBを若い人に体験してもらうにはどのような手段があるでしょうか。

瀧:やはり外食、あるいはコンビニやスーパーのお弁当といった中食とのコラボが適していると思います。私は料理好きですが、友人のなかにはまったく料理をせず、そもそも包丁やまな板などの調理器具も持っていない、スーパーにも行かない学生も結構多いんです。持っているのは電子レンジだけなので、必然的にコンビニのお弁当、もしくは外食が中心になります。そのため、外食か中食を接点としてアプローチすると認知が広がると思います。

凰:私の周りだと、両親が心配してオイシックスのようなミールキットを送っている学生もいます。ミールキットにZENBの商品があれば、ZENBを知るきっかけになると思います。

長岡:ご意見ありがとうございます。ここまで様々なアイデアをいただきましたが、やはり実際に体験できるような機会を提供することが大切だと改めて思いました。これまでも体験イベントを行なってきましたが、東京がメインだったので、範囲を広げる必要性を感じました。食関連のサークルや学食との共同イベントなど、若い方々に体験していただく機会を積極的に作っていきたいです。

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サステナブルな事業に重要な「異なる視点に立つこと」

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この記事の著者

岩崎 史絵(イワサキ シエ)

リックテレコム、アットマーク・アイティ(現ITmedia)の編集記者を経てフリーに。最近はマーケティング分野の取材・執筆のほか、一般企業のオウンドメディア企画・編集やPR/広報支援なども行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/08/30 08:00 https://markezine.jp/article/detail/42873

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