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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2026 Spring

Z世代×企業で語り合うサステナビリティと次世代のコミュニケーション

Z世代が信頼する情報との出会い方とは——サステナブル食ブランド・ZENBと大学生たちの鼎談【後編】

サステナブルな事業に重要な「異なる視点に立つこと」

——最後に、皆さんが今回のディスカッションで感じたことを教えてください。

凰:共感する思いがたくさんありました。今回こうしてZENBさんとつながれたことがとても嬉しいですし、学生の一意見ではありますがアイデアを熱心に聞いていただいて達成感のようなものがありました。

 今後ZENBさんが商品やブランドを広げていくことに大きな期待もあります。友だちの中には「何ヵ月ぶりに野菜を食べたんだろう」という学生もいるので、食に価値を見出し、良い選択をしていく機会があれば良いなと思います。今後も機会があればこうしたお話をさせていただいたり、それこそ次回はコラボして金沢大学の学食でZENBの商品と私たちのスープを展開したりできればと思います。本日はありがとうございました。

帆井:私は現在就職活動をしているのですが、たとえば環境問題のように同じことに関心を持っていても、学生目線と企業目線ではやはり違いを感じることもあります。今回のお話を伺って、企業としての利益の追求や様々な課題があるからこそ、サステナブルを追求することはやはり難しいんだなと改めて実感しました。

 もう一つ印象的だったのは、ZENBブランドを事業化するに当たり、元々社内にあった技術を活用してきたこと、新しい価値や商品を生み出すために既存の技術や資産を活用してきたことです。新しいモノを生み出すために、さらに新しいリソースが必要になるというのも悪くはないのですが、今あるモノを改良していくという点は、広い意味でサステナブルにつながると思います。そんな技術を活用し、ZENBの商品展開がさらに増えて、様々な人の手元に届いたら私も嬉しいです。本日はありがとうございました。

ZENB商品
ZENBの公式Webサイトより

瀧:お話を聞かせていただいて、規格外の野菜や無駄な部分を使うという考え方は、生産者目線として新しいやり方だと感じました。農家さんの現場にとってとても良い風が吹いていると思います。

 農家さんとしても利益を上げることはやはり考えなければいけないことです。そうした中、規格外で売れない野菜が売れるようになったり、廃棄されていた部分も全部まるごと食べたりすることが増えれば、モチベーションも上がるでしょうし、「活用しますよ」と言ってくれる人がいれば安心すると思います。これを踏まえ、安定供給をどのように実現するかは大きな問題ですし、本日のお話は大きな学びになりました。ありがとうございました。

長岡:これまで大学のゼミなどとコラボしたことは何度かあったのですが、今回また異なる様々な立場の学生さんのお話を伺えて非常に興味深かったです。皆さんのご意見を少しでも反映させてZENBをより良くしていく、もしくは新しい活動を加えていくといったことにつなげていけそうだと思いました。凰さんのサークルとのコラボや帆井さんの学食というのも新しい視点でしたし、瀧さんからは農家さんの視点を間近に感じられました。こうした様々な視点に立つことこそ、とても重要だということを改めて実感しましたし、非常に刺激的でした。本当にありがとうございました。

——ありがとうございました。これをきっかけにZENBの新たな活動が広がることを期待しています。

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この記事の著者

岩崎 史絵(イワサキ シエ)

リックテレコム、アットマーク・アイティ(現ITmedia)の編集記者を経てフリーに。最近はマーケティング分野の取材・執筆のほか、一般企業のオウンドメディア企画・編集やPR/広報支援なども行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/08/30 08:00 https://markezine.jp/article/detail/42873

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