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UGCは本当にビジネスに貢献するのか?【UGCを4タイプに分類】

 スパイスボックスの取締役副社長で事業統括責任者を務める森竹アル氏が、コンテンツやブランドストーリーのシェア拡散に必要な考え方、事例を紹介してきた本連載。今回はUGC(User Generated Content)を分類し、それぞれどうビジネスに貢献するのかを整理します。

UGCが増えると売上は上がるのか

 こんにちは。スパイスボックス 事業統括責任者の森竹アルです。前回は、ポストCookie時代におけるSNSデータの活用方法について解説しました(前回記事)。

 今回は、SNSを活用する際に重要視されるようになったUGCにどのような種類があるのか、そしてそれぞれがビジネスの貢献にどうつながってくるのかを解説します。

 ここ最近、周囲でもよく聞くようになった「UGCを増やしたい」というニーズ。当然マーケティングの効果(=ビジネスへの貢献)を期待してのことだと思います。ですが、本当にUGCが増えるとビジネスに貢献できるのでしょうか。

 また、よく目にする成功事例に再現性はあるのでしょうか。たとえば商品のヒットが先なのか、UGCの増加が先なのか、実はどちらが先かきちんと整理せずに相乗効果を期待してしまっている方もいるのではないでしょうか。

 結論から言うと、UGCはビジネスの貢献につながります。ただ、そんなに単純ではありません。UGCというのは広義に捉えると一般生活者の発信すべてを指すため、SNSが普及して以降ずっと存在します。ブログや掲示板に書き込まれた感想なども含めると、SNSが普及するもっと以前からあるということになります。

 SNSで情報を取り入れ、購買の意思決定を行う人が増えたため、UGCの影響度が高まったことは事実です。また、SNSを通じて情報を発信する人とコンテンツの量が爆発的に増えたこともあり、SNSにはとてつもない数のUGCが集まっています。

 そのため膨大にあるUGCを一緒くたにして、ひたすらに量が増えたかどうかだけを追っていても得られる成果は限定的です。売上を上げるというゴールから逆算したとき、どのようなタイプのUGCがどのようにマーケティングの効果を生み出しビジネスに貢献できるのか。今回はUGCをいくつかのタイプに分けて紐解いていきます。

3+1に分類できるUGCのタイプ

 私たちの購買行動に影響を与えている主なUGCのタイプは大きく3つあります。また、一部の少数派による有意義なUGCが存在し、それを加えると計4タイプに分類できます。

 そして、これら4タイプのUGCが購買行動のどの時点で影響を与えるかわかりやすくするため、本稿では購買行動を「無関心の段階」「検討している段階」「利用している段階」の3つのステップに分けます。以下の図は3つのステップと4タイプをまとめた図です。

 無関心の段階に対してはレスポンス型UGC、検討している段階に対してはレビュー型UGC、商品を利用している段階では体験ストーリー型UGCが影響を与えやすくマーケティング上の効果を高めます。また、一部の少数派によるインサイト型UGCは、また異なる角度から企業活動のチャンスを見出すことができる有益なものです。

 次のページから各UGCの概要、発生の仕方、期待される効果、企業側ができる取り組みなどについて紹介していきます。

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この記事の著者

森竹 アル(モリタケ アル)

 スパイスボックス 取締役副社長 事業統括責任者。2006年にスパイスボックス入社。プロデューサーとして大手自動車メーカー、食品メーカー、ゲーム会社等のデジタルマーケティングを支援。2013年、プロデュース局局長就任。すべてのクライアントワークを統括。2016年以降は、ソーシャルメディアを中心に「共感」と「話題」を...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2023/08/08 08:00 https://markezine.jp/article/detail/42957

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