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Z世代×企業で語り合うサステナビリティと次世代のコミュニケーション

サステナブルな社会に必要な「お金」との向き合い方──りそなHDとZ世代の鼎談【前編】

 環境やジェンダー、LGBTへの配慮など社会課題に関心があるZ世代と企業が語り合う本連載。第3回は、サステナビリティ推進に注力するりそなホールディングスを迎えての鼎談となった。りそなホールディングスは、銀行業界のなかでサステナビリティ推進を強化しており、融資や投資などを通じてサステナビリティ関連への支援を行うほか、大学への寄附講座、小・中・高・大学での金融教育も積極的に展開している。なぜ銀行が戦略的にサステナビリティに取り組んでいるのかを、Z世代と語り合った。

高校生を含む5人のZ世代とりそなHDサステナビリティ担当が語り合う

──未来を担うZ世代と日本企業の間を結び、ビジネスを通じて社会課題解決を目指すCOLLECTIVE CONNECTのひろもりです。今回は、りそなホールディングスのサステナビリティ推進室の方々と学生の皆さんでディスカッションしていきたいと思います。また今回は高校生の方々にも参加いただきました。それぞれ自己紹介をお願いします。

吉本さん・北条さん
(左から)りそなホールディングスグループ 戦略部 サステナビリティ推進室 北條茉実さん
同サステナビリティ推進室 吉本圭吾さん

吉本:りそなホールディングスグループ戦略部のサステナビリティ推進室に務める吉本です。本日同席している北條さんの上司に当たります。この分野に関しては北條さんが長く担当しているので、北條さんを中心にプレゼンします。

北條:同じくサステナビリティ推進室の北條です。本日はよろしくお願いいたします。

──Z世代の皆さんも自己紹介をお願いします。

服部:大分県で高校生団体「CleanAte(クリーンエイト)」として環境問題やSDGsの達成に向けて活動している服部真周です。

日野原:大学生の日野原楓です。環境問題を大学に広める活動を行うほか、ジェンダー問題に取り組む学生団体に所属しています。

高橋:現在社会人で、学生時代に環境保護活動に参加していた高橋拓矢です。いまも環境保護には関心があり、今回参加しました。

瀧:この4月に社会人になった瀧康司です。大学は農学部で、環境問題に関して様々なことを学んでいました。また学生時代からLGBT分野の団体を運営しており、その活動を現在も続けています。

江藤:高校生の学生団体「Youth of Japan」の代表を務めている江藤洋翔です。Youth of Japanは社会的な活動をしたい高校生や大学生に向け、様々な学生団体や活動などを紹介している団体です。本日は貴重な機会ありがとうございます。

持続可能な社会の実現に向け、求められる銀行の役割とは

──では早速りそなさんの取り組みをお聞きし、それに基づいて皆さんでディスカッションしていきましょう。

北條:皆さんはおそらく「なぜ銀行がサステナビリティ?」と疑問に思っていらっしゃるかもしれません。ですが実は銀行は、世の中がサステナビリティに向かっていくなかで、非常に重要な役割を担うといわれているんです。

 銀行には三大業務と呼ばれる業務があり、それは預金・融資・為替です。皆さんからお預かりした預金を元手に融資を行ったり、お金の決済や振込など為替を行います。こうして世の中にお金を循環させる役割・機能を持つのが銀行です。世の中のサステナビリティ推進に向け、銀行に期待されていることは「世の中のお金の流れをサステナブルな方向に向けていくこと」なんです。

 そこでりそなグループは、「サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)」というキーワードの基、様々な活動を行っています。当社グループでは、SXを持続可能な社会や環境に向け、変化を先取りして自社の製品やビジネスモデルを変革させていくことと捉えています。いまや世界中の企業は、そうした変化を先取りして先手を打たないと生き残れない時代となりました。逆にいえば、その変化を先取りできれば、常にお客様や社会から必要とされる存在になります。りそなはそうした企業のSXをサポートするため、様々な取り組みを進めています。

SX
【クリックすると拡大します】
SX推進のフレームワーク(りそなホールディングス公式Webサイトより)

──サステナビリティ推進に向け、銀行に求められている社会的役割は理解できました。そこでなぜ、りそなグループがサステナビリティを重要戦略と捉えているのか、その背景を教えてください。

北條:りそなは2003年に経営破綻を起こし、国から公的資金を入れていただくことで再建を果たしました。

 その中心となり、りそなホールディングス会長に就任した細谷英二さんは「企業とは、お客様や市場に価値を提供するのが存在理由であり、社会に何をもたらすために存在するのかという基本命題を正面に据えながら、経営の原点に立ち返る必要がある」と話し、さらに「りそなグループが持続的に成長していくためには、良きことを行う企業であること、そしてその企業で働く人間は良き人間である必要がある」との言葉を遺しています。この言葉こそ、りそなが経営においてサステナビリティに取り組む礎となっています。

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この記事の著者

岩崎 史絵(イワサキ シエ)

リックテレコム、アットマーク・アイティ(現ITmedia)の編集記者を経てフリーに。最近はマーケティング分野の取材・執筆のほか、一般企業のオウンドメディア企画・編集やPR/広報支援なども行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

ひろもり(ヒロモリ)

某企業マーケティング系部署で主にデジタル系プランニングを担当した後、現在はCSR系部署に在籍中。ご連絡はこちらから。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/10/19 07:00 https://markezine.jp/article/detail/43017

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