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生活者データバンク

テックネイティブなα世代の生活から見えてきた、SNSの使い方&ゲームの存在感

 2010年以降に生まれた子どもたちを指す「α世代」。本記事では、このα世代と「TEC(technology)」の関係性を調査し、SNSやデジタル機器(デバイス)の使い方、ゲームの役割などについて考えます。

はじめに~ May the TEC be with you.

 今から14年前の2008年7月、日本に「iPhone3G」が上陸しました。その日を待ちに待った人たちがそこかしこの取り扱い店に行列を作ったことがテレビのニュースや翌日の新聞で大々的に報じられていました。iPhoneをエポックメーキングとしてスマートフォンやタブレットといったディスプレイを直接触ることで直感的に操作できるタッチパネルの登場は、子どもからシニアまで様々な世代にとっての「デジタル機器への扉」を大きく開くことになりました。

 「上下左右に画面を指でなぞるだけ」は幼児期の子どもにとっても容易に模倣しうる仕草だったようで、ファミレスなどで親のスマホを貸し与えられた小さな子どもが器用にアニメを楽しんでいるシーンを度々目撃するようになりました。また、家庭用ゲーム機もインターネットとの接続を前提としたタイプが次々と登場したことも手伝って、インターネットやデジタルリテラシーの高い子どもも次々と登場することになりました。

 生まれた頃からネットやデジタル機器、いわばTECが当たり前のように身近にある暮らしを送る「デジタルネイティブ」な子どもたち、とりわけ2010年以降に生まれた子どもたちはα世代と呼称されています。本稿ではこのα世代のTECとの関係性を軸に彼らが暮らす世界を眺めていきましょう。ひょっとすると彼らのミライも垣間見えるかもしれません(図表1)。

【図表1】α世代の成長過程とインターネット関連サービスの普及
【図表1】α世代の成長過程とインターネット関連サービスの普及

a世代のデバイス利用状況は?

 普段利用できるデジタル機器(デバイス)について確認するとα世代は第1位の「テレビ」に「ゲーム機」が肉薄しており、少し間を置いて「スマホ」「タブレット」が続いています。一つ上のZ世代と比較するとゲーム機やタブレットの高さが目立ちます。ゲーム機については直接的に彼らとの関係の近さや深さを表しており、外出の際も手放さないシーンを目にしている方も多いのではないでしょうか。

 また、彼らは無線Wi-fiのつながるお店なども熟知しているようです。スマホについては「自分専用」ではなく、機種変更によって使わなくなった「親のおさがり」、タブレットについては「家庭用」あるいは「子どもの動画視聴用」として家にあり、比較的自由になるものを使っていることが多いようです(図表2)。

【図表2】普段利用できるデジタル機器(ご自身での所有にかかわらず利用できるもの)
【図表2】普段利用できるデジタル機器(ご自身での所有にかかわらず利用できるもの)

 主要なデバイスの使用開始時期を世代ごとに確認すると、α世代のスマホの使用開始時期は1~12歳に分布しており7~11歳くらいからがボリュームも多いようです。タブレットは開始時期の分布はスマホと似ていますが、ボリュームは6~9歳くらいにあり、タブレットのほうがデビューは早いようです。アニメなどの動画が見やすい「画面の大きさ」やタブレットを渡しておいて「おもちゃのように自分で操作」といった点が使用開始年齢を早めているのかもしれませんね(図表3)。

【図表3】主要デバイスの使用開始年齢
【図表3】主要デバイスの使用開始年齢

 小さなお子様のいらっしゃる方は、お子様のTECとの関係をどのようにご覧になっていますか?α世代の子たちが初めて触れたスマホがママやパパのお古であることも多いように、ご家庭内の環境が最も影響していることはもちろんですが、学校におけるタブレット体験や友人とのインターネットを介したゲーム体験などの影響も大きいようです。みなさまのお子様とTECとの関係はどのように映っていますか?

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この記事の著者

田中 宏昌(タナカ ヒロマサ)

株式会社インテージ 生活者研究センター センター長

 1992年、電通リサーチに入社。1994年から電通の生活者データベース「d-camp」の開発に参画。2012年まで電通内の電通総研、消費者研究センターなど、社会および消費者研究セクションに駐在して社会潮流や生活者理解を起点に、さまざまな業界業種における広告コミュニケーション...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/09/07 09:30 https://markezine.jp/article/detail/43292

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